神田じいちゃんとお風呂の子供たち
神田じいちゃんとお風呂での子供たち
神田じいちゃんは子供たちに囲まれて昔話を始めていた。
サッチィン「純ちゃん、愛ちゃん、お風呂に入ろうか?」
愛ちゃん「ママ、今日は神田じじと入る」
神田じじ「ほっほー。うれしいね」
純ちゃん「神田じいちゃん、お風呂でおもしろい話をしてよ」
神田じじ「よしよし、どんな話しがいいかな」
サッチィン「神田さん、お疲れではないですか?」
神田じじ「大丈夫じゃよ。子供は好きでな」
サッチィン「それじゃお言葉に甘えて、子供たちをお願いします」
愛ちゃん「神田じじ、やったぁ」
子供たちは神田じじと一緒にお風呂場へ行く。
バシャ、バシャ、キャー、キャー
子供たちはいつになくはしゃいでいた。
サッチィンは着替えを持ってきて、ふろ場の外から子供たちの声を聞き、楽しくお風呂に入っている様子が確認できたので一安心した。
サッチィン「神田さん、着替えを置いときますね」
神田じじ「すまないですじゃ」
愛ちゃん「じじ、愛ちゃん自分で洗えるよ」
神田じじ「えらいのう」
純ちゃん「じいちゃん、お風呂から出たら、牛乳のいっき飲みだよ」
神田じじ「おー、そうか、やろう、やろう」
如月もじいさんの様子を見に脱衣所に行って独り言を言った。
如月誠「なんか、すっかり、みんなのじじになってるな。
不思議なプレゼントが効いてるからかな」
神田じじ「聞こえたぞ。ひがむな、マーチャン、あとで、いいものやるでな」
如月誠「ひがんでなんかないよ。まだ、信用してないぞ」
神田じじ「風呂は何年ぶりかのー。ありがたや」
如月誠「じいさん、お風呂に入っていたのは覚えているのか?」
神田じじ「いや、なんでもないぞ」
如月誠「まぎらわしいんだよ」
神田じじは子供たちの身体を拭いてあげて、パジャマに着替えるのを手伝った。神田じじはお風呂から出て、子供たちとリビングのソファーで休んでいた。サッチィンは神田じじが泊まれるよう、部屋にお客様用の布団を敷いていた。
神田じじ「いい湯かげんじゃった。ありがたいのう」
サッチィン「ゆっくり入れましたか?畳の部屋に布団を敷きましたから」
神田じじ「世話になりもうす。たすかるのー。
愛ちゃんはいい子だね。
純ちゃんは百も数えられるのが偉いな」
愛ちゃん「じじは面白い」
純ちゃん「神田じいちゃん、スサノウノミコトとヤマタノオロチの
話しはすごいね。そういうゲーム今あるよ。
パパがスマホで時々やってる」
神田じじ「そうか、昔のことが、ゲームになる世の中か。楽しいのう」
神田じじは純ちゃんと愛ちゃんの手を引いて、子供部屋の寝室に連れていった。
愛ちゃん「神田じじは何歳なの、愛ちゃんは三歳だよ」
神田じじ「そうじゃな…。何歳だっけ?忘れたのう。もう寝るか」
純ちゃん「おもしろいね、神田じいちゃん。明日は土曜日だから、
どこかいこうよ、ねー」
神田じじ「それは楽しみじゃな」
愛ちゃん「愛ちゃんも、いろんなとこ、行きたい」
神田じじ「わかったわい。寝ようかのう」
如月は子供たちの様子を見に子供部屋に行った。
神田じじは子供たちを寝かしつけているところだった。子供たちはどうやらもう眠ってしまったようだ。
如月誠「すごいな、いつもはなかなか寝てくれないのに」
神田じじ「マジックじゃよ。でも本音を言うと子供たちとどうやって接したらよいのか良くわからなかったんじゃ」
如月誠「じいさん、サッチィンにはもうバレバレだ」
神田じじ「さすが、鋭いのう」
如月誠「じいさん、立場を考えてんのか?」