俺が転生したのが異世界かどうかは調査中です
なぜなろう主人公は『異世界』に転生したとわかるのか?というところからはじめました。
「異世界転生したい」なんてあの頃は軽くいってたなあ
異世界なんてものをホントに信じてたわけではない。でもその非日常性や自分が自分でなくなるということが俺の気持ちを掻き立た。いつしか異世界転生ものをほとんど読みつくし更新を今か今かと待ってたっけ
さて今重大な問題がある 俺は『異世界』に転生したのかということだ
「若様 今度は何を考え込んでるんですか?視察の準備整いましたよ。」
「わかった。エピネ村の方に行く。確かイノシシ害の訴えがあっただろう」
「そうです。何でも芋畑が荒らされたて大変だとか。護衛には私とニースとヒーラが同行します。」
「ついでにあの辺りの森も見ておきたい。鉈も持っておってくれ。母上に挨拶してから行く先に屋敷の前で待っていてくれ。」
「わかりました。」
「母上。これからエピネ村の視察にいってきます。」
「キーン 怪我には気を付けて 六年前のようなことがないようにしてくださいね。」
「もう14ですから大丈夫ですよ。では」
そうかもう六年になるのか こっちで目覚めてから
前の名前も死因思い出せない。馬に乗れるようになってはしゃいで手綱から手を離したとたんに落馬、三日間意識を失った。目覚めたときは自分と自分が混ざりあって整理がつかず暫くのあいだ無口になった。たぶん前世の記憶みたいなのがよみがえったのだろう。特に前世の方の混乱がひどかったが転生ししかも男爵とはいえ貴族の後継ぎとなるとまあそれは喜んだ。
「待たせたな。では行くぞ」
屋敷のある村をぬけて細い川沿いをのんびり歩く。
それにしてもあらためて思うが地球とよく似ている。似すぎている。歩きながら見上げた昼前の太陽は黄色く、その色は星の表面温度が地球の太陽のそれとほぼ同じことを示している。そしてこっちでの一年は約400日、一日の長さはそう変わらないように思えるので一年の長さも地球と大きく変わらない。これはそうおかしなことではない、太陽の明るさから弾き出される永続的ハビタブルゾーンはそこまで広くない。太陽からの距離が似れば一年の長さも必然的に似ることになる。でもせっかくの異世界なのだ、もっと科学で説明できないことがあってもいいのではないか?
ん、んんん、何で異世界転生だって決めつけたんだ。
異世界転生ものが多いから何となくその気になっていたがここが異世界だなんて証拠はどこにもない。確かに異惑星ではある。それは確かだ。でも別にここは異世界ですなんて看板もなければ親切に教えてくれる神様がいたわけでもない。そもそもここが異世界だとどうやって証明する?異世界でないことは証明できる。地球を見つければよい。可能かどうかはおいといて。発想を変えよう。もしここが同世界ならおそらく地球と同じ物理法則が成り立つだろう。逆に異世界なら全く同じ物理法則、物理定数であることは考えにくい。確かに人間が生まれた以上物理定数は人間が生まれることのできる範囲には収まっているだろう。しかし細かいところまでは一致しないだろう。かつて地球の科学者が発見してきた法則をこの俺が確かめる。そう考えると人生かけるのも悪くない気がしてきた。
「よし!!やるぞ」
「急にどうしたんですか?」
「いや 何でもない」
気づくとエピネ村まであと少しのところまで来ていた。
まあ 今はやるべきことをやって少しずつ調べていくしかないか
俺が異世界転生しかたどうかがわかるのはまだ先になりそうだな
読んで頂きありがとうございます
話が膨らみ過ぎて長編になりそうにないのでだいぶカットしてみました。このネタで行けそうなら長編にしようかと思います。
ぜひ評価お願いします