カモン神隠し(後編)
結局姫奈は見つからないままだった。
頭の中で転生ができそうな感じと姫奈が心配な気持ちが合わさって気持ち悪い
「姫奈ー!!いるなら返事しろ―!」
そんなんで見つかるなら苦労しない言葉を口にしつつ、姫奈を探す。
「真二―!ってあいつは大丈夫か」
「てめぇふざけんなよ?」
「あ・・・・・。真二―探したんだよー?もう心配したんだからうっふん」
「・・・怒る気力もないな」
真二も姫奈を探してくれたのだろう。暗くても汗をかいているように見えた
「そうだ、あっちのほうでなんか光ってたぞ。行ってくれば?」
光…?目の前に光が広がるんじゃないのか?
「姫奈の言っていたのとは違うかもしれないが行ってくればいいんじゃないか?
俺は姫奈を探す」
そういって真二は行ってしまった。
確かに光があるなら転生ができるかもしれない。だけど友達、いや、親友とどっちが大事だ?
「真二!俺も探す!」
「・・・転生できなくても知らないぞ?」
真二のくせにいつもより優しかった。あれ?もしかして・・・
「ツンデ「殴るぞ」
殴りながら言うなよ・・・
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「ん?これは?」
姫奈の靴の跡だった。姫奈は足が小さいからすぐわかりやすい
「この跡を辿っていこう」
「お前・・・秀也だよな?秀也の癖にかっこよく見えるぞ」
癖には余計だ
そして歩いていると靴の跡が消えていた。いやよく見ると引きずられた?
「これ・・・神社の外に続いてるぞ」
「ホンマや・・・・」
「お前はどこの人だよ」
階段を下りていく真二。だが俺は考えた。
きっと姫奈は引きずられて魔法陣へ行ったんだ!だから神社からは出ていない!
そう説明するといつものごとく殴られましたとさ。
「ったく早く降りるぞ」
「へい」
そして降りたところで・・・
「まだいたのか!!」
ん?なんか目の前に光が・・・
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「あ!気が付いた?秀也」
「起きたのはお前が最後か」
「どういうことだ?」
ここは交番の中だった。
どうやら最近肝試しが流行っているらしく、神社によく子供が出入りしてたらしい
「じゃあ『きょうもいるな』とかは何だったんだよ!」
「きょうもいるな?・・・昨日僕たちが話していたのは・・・」
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「まったく、今日も子供いるんだろうな」
「ははは、警察が神社のために呼び出されるの意味わかんないんだよ」
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「今日も子供いるんだろうな・・・」
きょうもこどもいるんだろうな
”きょうも” こども ”いる” んだろう ”な”
きょうもいるな・・・
「あああああああ!俺の転生ライフが・・・」
まてよ?じゃあ真二が見たのは?
「神社の奥にいたか?警察はそんなとこ行ってないぞ」
・・・・・・
「あああああああ!俺の転生ライフが・・・」
「その言葉さっき聞いた」
「よし!今回の肝試しはここ紙に名前を書くことでいいよな」
「なんか懐中電灯も切れそうだし・・・
警察にばれないように奥まで来たけど帰れるかな・・・・」
「ん?なんだろこの足跡・・・」
「あ!階段だ!って足跡が引きずられてる?」
「ギャアアアアアアアアア!!!」
「なんか聞こえたか?」
「私はなんも聞こえないよ」
「・・・・まだ子供いたんだろうな」
次回もお楽しみに!