カモン神隠し 前編
俺はいま神社の前に来ていた。
理由は簡単だ。
「神隠しだよ!!」
「誰に話してやがる」
「ははは・・・」
メンバーはいつもの3人。
俺秀也、真二、姫奈だ
真二は俺が連れてきてそれを心配だと姫奈が来た感じだ
「ところで、神隠しされた時間帯は?」
「夜の20:00~24:00の間みたいだよ」
「夜か・・・神隠しにちょうどいい時間帯だな!」
「時間帯関係あるんだ」
「あるんだよ」
理由はない!!!
「噂では神隠しされる前に目の前に光が広がるとか・・・」
お?これってきたんじゃないすか?
「悔しいが・・・怪しいな」
「だろだろだろ~?俺もそう思ってたんだよ!」
「いちいちうるさい!」
うぐぅっ!腹パンはひどいっすよ・・・
「落ち着こうよ・・・とりあえず30分前の19:30にまた来ようよ」
「だったらなんで今ここに来たんだろうな」
まだ昼だった
「「「・・・」」」
「下見?」
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「寒っ!さすがに冷えるな」
上着でも着てくればよかったかもしれない
「予想通りお前は早いな」
「寒くないの?カイロいる?」
「お願いします」
「ほんと転生以外のことは頭に回らないよな」
「うるさい!早くいくぞ!」
あっカイロ暖かいな
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長く続く階段を進むと葉が落ちて枯葉の多い道があった
もう秋だということを実感させる。前までは夏だったのに。
季節が過ぎるのは早いものだなぁ
「お前今関係ないこと考えてるだろ」
「なぜばれた!」
「枯葉を踏んでは余韻に浸ってただろ」
「あはは、あのクシャって音気持ちいいもんね」
「ったく・・・」
転生は好きだが季節ならではの特徴も結構好きだ
それでしか味わえないものが味わえるのが転生っぽくていいからだ
だがそれもつかの間
「何か聞こえないか?」
__きょうも・・・・いる・・な
「今日もいるな?どういうことだ?」
__・・・・さつ・・・じ・・ん・・だよ
「殺人だよ?ますます意味わからんな」
神隠しの野郎は頭が悪いのか?
「もしかして神隠しの犯人は殺人鬼だったりしてね」
それ転生どころの問題じゃないやつですわ
大問題ですわ
「みんな・・・離れても・・・大丈夫か?」
「神隠しされに来たんだろ?一人でいろよ」
そういって真二は一人で行ってしまって
「じゃあ私も・・・」
姫奈も行ってしまった。
なんだよ・・・怖いじゃないか・・・
「キャァァァァァ!!!」
姫奈の声!?
・・・やめてくれよ
どうしようか困っちゃうじゃないか・・・
次回後編!お楽しみに!