表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小話集  作者: 大山鳥 鈴
FPS
3/4

リアル×FPS

 時は近未来。

 人類の科学・化学は進歩し、環境問題も改善、いや解決された世界。

 全てが自動化され、人々は働く必要が無くなった、まさに理想の世界が訪れた。

 となると人々がやることと言ったら、娯楽に興じ、人生を謳歌することだろう。


 ごく最近開発されたゴーグルが此処にある。

 このゴーグルをセット。自身で遊びたいゲームを選択。

 すると……そのゲームに自身が入り込んでいるのだ。

 もちろん、これは……。

 何?長い説明は良いからとっとと要点をまとめて話を進めろ、だと……

 せっかちでいいことはないぞ。

 まぁ、いいや。


 これから始まる話はそんな世界に居る一人の少年のお話し……


----

 リアルFPS


 かつて、日本の都市として栄えた元東京である超東京。

 もっと絞れば、秋葉原。

 本日僕がここに来たのは新発売されるゲームを買いに来たからである。

 しかし……外はうるさい。車なんか使わなくたって今は移動ができるのに……


 『エネワンが9:00をお伝えします』

 9:00になった。目的の店は目の前。

 今回の新作は、全世界で同時に発売される。

 ゲームソフトの名は「VirtualWorldWars」、通称VWW。

 内容はただのFPS。しかし、リアルなのだ。全てが。

 α版をテストプレイヤーとして招かれた時にプレイしたがかなり恐ろしい。

 顔を掠めて飛んでくる弾丸の音なんかはかなり本物に近い。と言うか本物なのではと言うレベル。


 『先着チケットは残り30枚です』

 店舗別先着50名に渡されるこのチケットは、ゲームを少し有利に進めることができるチケットである。

 これを使用すると……。っと僕の前には何人いるのか確認せねば。

 ……。ちょうど25人。何もなければ確実に手に入る。

 あっと、チケットの話の途中だったな。

 このチケットが在れば武器の威力を上げたり、自分の耐久力を上げたりすることができる。

 その程度か、と言われればその程度だが、101のHeadShotを耐えられるのはアドバンテージだと思う。


 『5000GPです。購入しますか?』

 当然YES。でなければ何のためにここに来たの。と言う話になる。

 時間は9:01。早く始めなければ……。

 と言いたいところだが、インストールが完了しても9:30分から一斉スタートらしいから待機。


 『テストプレー景品をどうぞ』

 手渡されたのは、支給品。まぁ、使わないかな……粘着爆弾なんて誰がどの場面で使うんだ。

 今一番必要なのは移動用の銃。之が在れば移動がかなり楽になる。

 バグが修正されていなければ、弾数を減らさずに何度も使用できる。


 『ゲームを始める際の情報入力をどうぞ』

 名前:船倉フネクラ 自由ジユウ

 ゲーム内名前:Ship=F=Marks

 年齢:18

 希望タイプ:スナイパー

 …………等々

 初回プレイだけあって、名前の自由度はかなりある。

 ただ新しくゲーム始めるたび、毎回これを入れるのは面倒だな……

 何とかなればいいのにな……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ