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自慢の彼氏

作者: 三葉

何の事件もない平和な日。

私は放課後の教室にいた。私を縛り付けていたのは補習というものだった。

大嫌いな数学の補習。

しかも大好きな彼がいない。


こんなものがなければ今頃彼とイチャイチャしてるのに!!


つまらない!


私は不機嫌だった。

彼には帰ってもらった。だって彼までここに縛り付けるなんて可哀想じゃない。

ああ、私はなんてできた彼女なんだろう。

ふふっと私は微笑んだ。

彼のことを考えるだけで嫌なことが吹き飛ぶわ。


学校のみんなに自慢したい程の彼だけど私はみんなに彼を見せられない。理由があるもの。

残念だわ。みんなに彼を紹介出来ないなんて、まあ、しょうがないけど。


ああ、そんなことどうでもいいわ。

補習を終わらせなきゃね。


今日は彼に電話して色々話そう。私の愚痴も聞いてもらおう。


ふふふっ!楽しみね!


彼は私の愚痴も嫌がらずに聞いてくれるの。

私が何を言ったって何も言わずに聞いてくれるの。

だって私の彼氏は


私の妄想なのだから。




こんな愛もあっていいではないですか。

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