表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/23

【第一章】~未来異世界転移編~ ②定吉さんと、ルシファーと、キューポー

 吹っ飛ばされたため、ベットの外からベットに戻ると


「そういや転生小屋とか、1000年以上更新とか仰っていましたけど、どういうことですか?ちなみにここの時間の単位は、どういう基準なんですか?」


 リカさんは、ふむ~と考えながら


『どこから話そうかしらね~。少し長くなるけどいい?』


 オイラがうなづくと


『まず、ここの時間の単位は、あなたたちの世界と同じよ。

 この時間の単位が分かったのも、これから話す話しに関わってくるんだけど・・・』


 ほ~同じだとわかりやすいな。


『それで、これは数千年前のお話なんだけど、ここは科学や魔法も何にもない、おまけに戦争や殺人も起こって、そしてモンスターや魔物がそこらへんにいる荒れた国だったの。

 (いわゆる食べ物)を食べることも、ままならない時代だったみたいね。

 そこで王様が、神様にとあるお願いをしたのね。』


 (いわゆる食べ物)って変な表現だな~と思いながら


「どんなお願いをしたんですか?」


『それは、争いのない平和な国にしてくださいと。まあ、当然のことよね。

 みんな(いわゆる貧しい状態)だし(いわゆる食べ物)もない時代だから。』


 なんか(いわゆる)って多いな・・・


『そうすると後日、神様が降臨してきたみたいなの。

 神様は、こう言ったみたいだわ。


「ふむ、願いはわかった。お主は幸い私利私欲におぼれず、民のことを思って国のかじ取りをしておるな。

 褒美に何かやろう。そうじゃの~。異なる世界より人を寄越してやろう。

 そのものたちは貴殿の世界の欲するものを持っておる。

 くれぐれも大切にするようにの」と。


 それから10年くらいは何も無かったみたいなんだけど、ある時(いわゆる畑)に見たこともない恰好の人間が倒れていたと、王様に報告があったのね。

 そこで当時の王様が神様の言っていた転移者に違いないと思い会うことにしたのね。』


 ふむふむ。ありがちな展開だな


『そこで王様が会ったのが定吉っていう、ちょうど、あなたたちの星から来た人間だったみたいなの。

 だから、あなたたちの時間とここの時間が同じってわかったのよ。

 余談だけど、今では、あなたたちの地球以外のところからも、色んなところから転移者って来るんだけど、あなたたちの地球っていうところから来たのが一番初めだったから絵本などにも残っているのよ。』


 神様は、極々稀とか言っていたけど、やはり色んなところから転移者ってくるのか~。

 無双ルートは厳しそうやな~。

 もっとも無双になるような技術も知識も体力もないけど・・・

 ただ、地球が絵本になっているのは、定吉さんに感謝だな。


『それで王様は、その定吉さんについて色々聞いていって、地球という星からきたことがわかったの。

時代的には、地球歴でいうところの西暦3210年だったみたいね。』


 定吉さん、西暦3210年でも、その名前使われているんですね・・・


「だからか〜オイラは2024年から来て、定吉さんの3210年と比べて1000年以上更新って言ったんですね」


『そう、定吉さんは、あなたの世界で1000年以上の未来人だから。

 王様は定吉さんが異世界からきていて、神様から必要なものを持っているって聞いていたから、定吉さんが何か持っているか期待したのね。

 

 でも、定吉さんは何にも持ってなくて、王様は凄い落胆したの。

王様は仕方ないからってお金を与えて「いわゆる城下町」に住まわせるようにしたの』


 よくある異世界転生ものの小説のお話しだな。

 それだと、そこから無双する感じだが・・・


『ただ、定吉さんは、何も持っていなかったけど、地球での職業が考古学研究だったみたいで、この世界の発展にあった知識をそれなりに持っていたみたいなのね。』


 考古学という意外な答えに


「考古学???遺跡とか昔のことを調べる学問?

 その考古学の知識ってここでの生活とか発展に役に立つの?」


『そう考古学。昔のことを調べる学問でしょ?地球の西暦1000年代~2000年代の研究をしてみたいで、その状況が当時の国の状況とマッチしたみたいなのね。』


 そうか、2000年代も3000年代からすると考古学か。。。

 つまりオイラは古代人ってことか。

 そりゃ石器時代とか旧石器時代とか言われるわ・・・


『そこから定吉さんは町人に溶け込んでいって(いわゆる井戸)とか(いわゆるマッチ)とか(いわゆる計算機そろばん)とか(いわゆる水車)とか、古代機器を発明していったわけ』


 「井戸」とか「マッチ」とか「計算機そろばん」とか「水車」は、古代機器になるのね・・・


『また衛生面や女性向けの商品でも(いわゆる石鹸)とか(いわゆるシャンプー、リンス)とか(いわゆる香水)とかを作っていったみたいなのね。』


 異世界ものの定番やな。そこで一儲けしていく感じや。


『あと(いわゆる複式簿記)とか(いわゆる複利)とかの考え方を伝えたことで「いわゆる商売」についても、発展していったみたいなのね』


 そっち方面も伝えたのか。定吉さん、頭良かったんだな~。


『王様も感激して、定吉さんを頂点にして科学を研究する機関とか作ったりして、そこを期に王国の科学は発展していくことになるの』


 定吉さんは、地位もお金も得て幸せだったろうな~。


『また、定吉さんはそこで大成功を収めて、ついには「いわゆる辺境伯」の娘さんや「いわゆる商家」の娘さんを、お嫁さんに貰ったみたいなのね。』


 さらにハーレムルートや。定吉さん、うまいことやったな~。


『これで定吉さんは(いわゆる辺境伯)という立場と、その国で一番の(いわゆるお金持ち)という立場になって定吉さんは欲をもってしまったの。

 そこで、王様に取り入って他国をどんどん侵略するよう迫っていたのね。』


 定吉さん、一転悪役ルートやな。


 異世界転生ものの小説は妙に正義感があったり、職人気質だったり、スローライフとかに気を取られて、何故だか、まったく欲には無頓着だけど、普通はこんだけの成功があったら欲が出てくるよな~


『そこで王様は困ってしまい、再度神様にお願いをしたみたいなの。

 そうすると神様が「今度は別口送るから上手くやっといて~」って夢の中で王様に言ったみたいなのね』


 なんか、投げやりなところが、知っているどっかの神様はげみたいやな・・・


『それから間もなく「いわゆる肥溜め」に天から落ちてきた鳥のような人間がいるっていう報告があったのね』


 肥溜めルートか・・・なかなか聞かないな・・・というか汚いな・・・


『「いわゆる肥溜め」から見つかったのが、ルシファーっていう魔法使いだったの。』


 堕天使ルシファーなだけに、空から落ちきたのか~肥溜めに・・・


『ルシファーは、魔法の力を持っていたんだけど、出来る魔法は生活魔法のみだったの。

 生活魔法って、例えば火をつけるとか体をキレイにするとか、服をキレイにするとか、そういう魔法のことね。

 でも、その生活魔法レベルでも当時の王国としては、偉大な発見となったの。』


 そりゃ便利だろうな〜。現代日本でも魔法じたい無いし


『王様は、ルシファーを大切に保護して魔法の原理とかを研究する機関を作って、定吉さんの科学機関と対抗させることにしたの。』


 そうすると一般的なルートだとルシファーがヒーローになって、定吉さんが悪役になって争って最終的にはヒーローが勝つという流れになるのかな?


『その王様の狙いは的中して、お互いに競うことはあっても、争うことはなく科学、魔法ともに発展していくことになったの。

 なぜなら、その後もポンポンと色んな異世界から色んな知識を持ったものがどんどん転移してきて常にそれぞれの機関のトップの地位を脅かす存在が出来てきたからなの。

 つまり権力など他に気を回すことが出来なくなってきたからなのよね。』


 意外と上手くいっている。神様、ポンポンとその時々にあった、色んな異世界人を転移させるとは、ただのラジオ体操爺さんじゃないな~。

 そうするとオイラにもなんか役目はあるのかな?

 聞いた感じだと、この世界は日本より発展していてオイラの出番は無い気もするが・・・


『あとは、さっき言った色んな異世界人が来たことで安定したことにも、つながるんだけど、科学・魔法はさほど出来ないけど強い哲学・思想をもって転移してくる方がいたわ。


 名前はタコ人族のキューポーっていったかな。


 キューポーのいた場所は、今のここと同じで争いとか戦争とか、無かったんだけど、発展についてのパッションとかも無かったみたいで子供の数もどんどん減っていってっていう感じで、滅びるのを待つだけだったみたいなの。』


 哲学者のタコ・・・まあ、何だかんだで、たしかに欲って大事だもんな~


『王様は異世界人ってことで、キューポーを大事にしたんだけど、なかなか活躍の場所が無かったのね。

 それにキューポー自身もそんなに欲があるわけでなく、ただただその場が平和であればいいっていう感じみたいだったから。


 そこで荒療治して、キューポーを欲の塊である科学と魔法の両方を統べる省を作ってそこのトップにしたの。』


 へ~どっちかに飲み込まれるか、キューポーが逃げ出しそう


『キューポーははじめ、ここは何だ?わけわからん。

 さっさと辞めたいと思っていて、さらに科学省、魔法省からも反発も多かったみたい。

 

 それで、キューポーが両省の争いとかに面倒くさくなってキューポーの民族的に、ほぼあり得ないんだけど墨を吐きまくってキレたみたいなのね。

 

 結果、当時は公式書類は(いわゆる紙)を使っていたから、せっかくの公式書類が真っ黒に。。。

 

 それでさすがにキューポーがキレるとは思っていなかった、科学、魔法のトップも黙るようになって、そこでキューポーが一つの指針を作って、それを元に科学、魔法を発展させていくことにしたみたいなのね。』


 普段怒らない人間って、急にキレると怖いもんな~。


「ちなみに一つの指針って何?」


『あなたに分かりやすく言うと、立場・思想を超えた人間第一主義ってことかな。たぶん異世界からきているから

 わからないと思うけど、ここには色んな人種?がいるの。


 高度な知識を持っている動物や植物、虫もいるし、あなた達のような人間もいるし、私たちみたいなエルフもいる、ドワーフもいる、巨人族もいる、小人族もいる、幽霊も妖精も、その他の種族もたくさんいる。

 例えば、高度な知識を持った動物は、あなた達の世界でいう獣人みたいな感じね』


 いや、地球にも獣人はいないっす。異世界転生ものの小説上のヤツで・・・

っていうかそんなことより幽霊もいるのね・・・仲良くなれるかな・・・


『キューポーは、それらの存在を第一に考えることを提唱したの。

 当然、それぞれの立場や利害はあるから、はじめは上手くいかなかったけど、数千年っていう長い年月をかけて一つにまとまった感じね。』


 まあ、250年以上前、リンカーンが、人民による人民のための人民の政治みたいなこと言ってアメリカの政治を始めているけど、そのアメリカは、相変わらず人種差別とか酷いもんな~


 一つの思想を堅持し続けて、続けることが大事なんだろうけど圧倒的な時間は必要だよな~。


 さらに、見えない力かみさまも適宜必要ということで・・・

 

 神様頑張ったな~。


 あ、だから禿げたのか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ