【第一章】~未来異世界転移編~ ①大きくなっちゃうって~
「かづちゃん~そんなところ触ったら、大きくなっちゃうって~えへへへへ・・・」
夢の世界で、あんなことやらこんなことをしていると
ボコん!
何かに叩かれた!
もの凄い勢いで叩かれた!
なんだ、いい夢見ていたのに~、叩かれたとこを触ってみると、ぷっくり膨れている・・・
誰だ、こんなタンコブができるほど叩いた奴は・・
目を開けてみると、どうやら山小屋のようだ。
部屋の中は、万遍なく木で作られており木のいい香りがする。
窓の外には大きな木が生えており、太陽の光も燦々と差し込んでいる。
そして、寝ているベットの横には超キレイな女性がイスに座ってこちらを見ている。
大事なことなので2度言います。
目の前に超キレイな女性がイスに座ってこちらを見ていました。
顔色・・・というか全身が真っ白で耳がピンとしており、切れ長の目で髪はキレイなロングの黒。
これは異世界ものの定番!えろふ、いやエルフではないですか!
めっちゃストライクゾーンの超キレイなお姉さんだ~!
テンションがあがってきました!
(ん?「かづちゃん」がいるだろ?「かづちゃん」?誰?それ?)
しかし、超キレイなお姉さんなんだが、よく見ると額に青い血管をすじだててキレていらっしゃる様子。
真っ白な顔なだけに余計に青い血管が目立っていらっしゃる・・・
これはなんかヤバイ!この女性の機嫌を取らなければ良からぬことが起きてしまう!と本能で察知し、ぷっくり膨れた頭を、なでなでしながら
「いきなりたたくことないでしょう~頭もこんなに膨らんで、禿げちゃいますよ!ははははは~。」
と、無理くり笑ってみる。
そして北極より凍り付く室内。。。
「えっと、ここは?」
恐る恐る聞いてみる。
超キレイなお姉さんは、溜息をつきながら
『なんだか急にむかついてきて思わず殴ってしまったわ。ごめんなさいね。
ここは、マルス王国っていう国で、ここはいわゆる「異世界小屋」。
私はリカ。あなたは異世界から転移してきた人ね。』
どうやら超キレイなお姉さんは、リカさんというらしい。名前も可愛い。
その後、リカさんは更に、は~って溜息をつきながら露骨に落ち込んだ表情で
『ようやく私の番になったからオシャレしてきたら、あなた、どう見ても旧世代って感じよね~』
オイラはリカさんから言われた言葉と神様から言われた言葉を思い出しながら、混乱状態に。
ぷっくっり膨れたタンコブを触りながら、急に現実世界に戻された衝撃と目の前にいるリカさんの言う「旧世代?」「異世界小屋?」っていう言葉に頭の中は???状態である。
リカさんは、相変わらず落ち込んだ表情で
『あんた異世界人でしょ?服装を見てみたけど、どう見ても旧世代人よね。
ハズレ引いたわ~。
あんた、どの星?から来たの?あと、念のため聞くけど、あんたの世界で、いつくらいから来たの?』
オイラは何?旧世代?ハズレ?超キレイなお姉さんからいきなり旧世代とか、ハズレとかマイナスのこと言われるとけっこう落ち込むんですけど・・・
いや人によっては、ご褒美設定?
というか、何で異世界人ってわかったのかな?
ただ、知っている異世界人は彼女しかいないので、ここは答えられるだけ答えなきゃ~と
「え、、、えっと地球っていう星から来ました。令和6年・・・西暦でいうところの2024年から・・・」
リカさんは無な表情をスンとなり、無言になってしまった・・・
初対面の超キレイなお姉さんと共通の話題もなく無言の空間というのは、当然耐えられるものではなく、どうにか打破しようと
「えっと・・・地球って知っています?」
話題を振ってみた。
超キレイなお姉さんと無言の空間は、苦痛であるし、超キレイなお姉さんがキレるのも嫌だし、この世界で唯一交流している超キレイなお姉さんから嫌われると、生活が詰んでしまうと思ったからだ。
大事なことなので超キレイなお姉さんと3回言いました。
「かづちゃん」亡き後(死んでない)、どうにかしてこの超キレイなお姉さんと仲良くなって、あんなことやら、こんなことをしたいわけではない。断じて。
リカさんは、再度「は~」とため息をつきながら
『嘘はついてないみたいね。せっかく異世界人が来たというから張り切ってきたというのに、これは玉の輿のチャンス!と思ってみたら、石器時代の住人みたいだし、、、というか旧石器時代?
しかも地球っていう、絵本くらいでしか聞かないような辺境の星からきているし・・・
というか地球の2000年代って初めて聞いたんですけど・・・
もっとも古い記録でたしか絵本で3210年って書いてあったような。
それから1000年以上更新するなんて
2024年ってほんとに石器使っている時代じゃない?
どんだけハズレくじを引いたのよ・・・』
旧石器時代とかハズレとか相変わらずマイナスワードをブツブツ言っていらっしゃるし、1000年以上なんか更新しているみたいだし何故だかプンスカ怒っていらっしゃるし、殴られるような悪いことしていないんだけどな~
というか女性が殴ってもタンコブって普通できないでしょ。
どんだけ怪力なんだよなんて思っていると
「びゅっ」
何かが目の前を横切った
リカさんがボクサーの打ち終わった時のようなポーズをしていらっしゃる。
状況を察するに、どうやらリカさんの拳が横切ったようです・・・
額から普段かかない汗が、タラーって出て来て
「あ、あの~何か悪いこと言いました?」
恐る恐る聞いてみると
『いや~あんたがキレイなお姉さんって思うのは、私の美貌をもってすれば当然だからいいんだけど、怪力なんて思うからさ~』
!!!
美貌発言は・・・ひとまず置いといて、人の心を読むなんて神様しか知らないもので
「人の心を読むって、り、リカさん、もしかして、か、神様ですか?」
リカさんは急に笑い出した。
『あ~そっか~あんた旧石器時代だもんね~。
いや、私は普通の、、、あなたたちでいうところの人間よ。
あなたは・・・』
じっとオイラのことを見るリカさん。
少しドキドキするオイラ。
『みやび君ね。みやび君の考えることを察知したのは、普通に魔法よ?
魔法にも、人の心を読む読心魔法とか攻撃魔法とか回復魔法とか色々種類があるのよ。
普段は攻撃魔法とか読心魔法って使っちゃいけないんだけど、異世界人が転生してきた時とか、生まれたときとか、就職、入学の時なんかは、使っていいものなのよ。
ほら、異世界人って言ってもピンキリでしょ?
今回のは、キリだったけど。。。
たとえば暴力的な思想の持主だったら、さっさと排除しないといけないし』
「排除?」なにやら物騒なワードが出てきた。
しかし、ようやく魔法がある世界ということがわかり、少しテンションが上がってくる。
神様には、ああは言ったけど、オイラも魔法が使えるかな?
魔法が使えるなら空飛んでみたいな~なんて楽しみがでてきた。
同時に異世界人ってピンキリってわかるくらいここに来ているの?
そういや「異世界小屋」とか言っていたくらいだからたくさんくるのかな?
そして今度は「キリ」発言か。そうですか「キリ」ですか。。。
そんなにオイラは異世界人の中でマイナスか?
少し悲しくなったり疑問が浮かんでくるが、とりあえずは目の前のリカさんと仲良くならないと情報を得ることが出来ないよな~と思いなおし
「たしかにそうですよね~。暴力的な人とかくると大変ですもんね。ちなみに聞いていいかアレですけど「排除」するってどういうことですか?」
リカさんはきょとんとして
『え?排除は排除よ?暴力的な性格を排除してもらうの』
ん?性格を排除する?どういうこと???
色々と疑問が出てきたが当然このような疑問も伝わるわけで・・・
『あ~旧石器時代には、暴力の性格で生まれたら暴力の性格のまま人格が形成されていったのか~。
だから戦争とか、殺人とか、わけわからない行為とか存在していたのね。勉強になるわ・・・』
旧石器時代人としては、反論できない・・・
『あなたは、あなたの世界で言う人格矯正とか心配しているみたいだけど、考え方の違いかしらね~。
ここでは普通は人格矯正なんてしないし大丈夫なんだけど反社会的な思想の場合は違うわね。
反社会的な思想といっても国の政策に反対とかそういうのは自由なんだけど、中にはあなたの時代でいうところのサイコパス?とか暴力衝動が抑えられない人とかいるでしょ?
基本的にそういう人に悪影響を及ぼす人については幼少期にその性格を変更するのよ』
人格矯正か~なんかヤバイワードが出てきた・・・
「そうなんですね。それじゃ戦争とか殺人などの暴力行為とかは、この世界ではないんですか?」
『そうね~ツッコミとかで頭叩いたりといかいうのは、生活の中では多少はあるだろうけど、あなたの世界でいう戦争とか殺人とかそういうのは無いわね~。
あと、魔物やモンスターみたいなのも、いないわよ』
なんだか、いい世界なんだか怖い世界なんだか、よくわからないな~なんて思いながら、はっ!と大事なことに気づいてしまいました。
「すみません。少し前の話題に戻るんですけど、考えることがわかるって、も、もしかして、寝ている時の夢とかも見られちゃいました?」
珍しく夢を覚えていたので聞いてみたが、リカさんの真っ白な顔が急に真っ赤になったので、そういうことだったのだろう。
『そ、それは、悪いな~とは思ったけど、好奇心でその・・・』
なんかもじもじしているお姉さんもめっちゃ可愛いです。。。なんて思っていたら
『いやだ~も~』と照れている声をあげて
バシ!!!
裏拳が飛んできました。
結果、そしてオイラも体ごとベットの外に飛んでいきました。
いてててて・・・どこに暴力のない世界があると・・・かいり・・・もう恥ずかしがり屋さんなんだから・・・と、ギリギリ考えを変更し、ベットに戻り、これ以上なぐ・・・いや照れられたら可愛すぎて死んでしまうと、思いなおし
「まあ、人がどんな夢を見るかって興味ありますからね~。普通のことだと思いますよ。」
一応フォローする。
『そ、そうよね。普通よね!じゃあ、問題ないわね!』
どうやら機嫌を直してくれた様子で、性格は、とてもたんじゅ・・・純粋らしい。
一安心すると
『ごめんね~急にあんな映像が飛び出てきて思わず反射的につっついちゃった』
つっついちゃった・・・そうか、つっついちゃったか。。。じゃあ仕方ないな。うん。でも、大事なことなので2度思いました。
リカさんはというと、テヘっという表情を浮かべ、ごめんね~とぷっくり膨らんだタンコブをなでなでしてきた。
なんか空気が温まってきたな~
「リカさん~そんなところ触ったら、大きくなっちゃうって~えへへへへ・・・」
もう一発ストレートが飛んできた。
そしてこの頁の一番初めにもどる。




