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会いに来た
「・・・もしかして・・・」
「ああ、あたしスネイキーっていうの。 あなたが探してる《スナー種族》よ」
「えっ!?」
「あら、喜んではいないみたい。せっかく会いにきたのに」
「いや、えっと、その、―― 」
女の細い指が、ロジーの顔の前にのばされると、くちびるにおしつけられた。
「 ―― あなた、若くてかわいいわね。 正直なところが、ネイブに似てそうだわ」
くちびるを確かめるようになでた指がはなされ、ああそうだ、とその指を、こんどはドレスの胸元へすべらせた。
目でおってしまい、つぎに胸からひきだされたそこに、たたんだ紙があるのをみとめる。




