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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのカボチャ祭り  作者: ぽすしち
※※ 城にて ※※

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88/138

※※ ― カボチャの中身 ―


 口調がかわった《ジャック》が、カボチャ頭をじぶんでひっこぬく。


「 さあ、おのぞみどおり、『面白い』ことをしてやる。  ―― ウイザナ、主人の命令だ。 この女がこの《城》からでられないようにしてやれ」


 青みがかった白髪頭で、眼の下に隈のある、顔色のわるい少年が、ぬいだカボチャをたたき、心底たのしそうな、いやな笑いをうかべる。



「どうした?さっきまでのおしゃべりはどうした? 成長したおれにみとれてるのか?  いや、そうか、よく考えりゃ、『はじめまして』、だもんなあ。  もったいねえが、自己紹介してやろう。 ―― おそれおおくも、おれが、あの、 最後の《キラ種族》 ホーリーさまだ 」



 ぎゃはははとみみざわりな笑い声がひびくなか、鼻をならしたウイザナのたてがみがぞろりと立ち上がり、眼がゆっくりと、ひかりだしていた。








  ―― ※※※ ――




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