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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのカボチャ祭り  作者: ぽすしち
※※ 城にて ※※

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86/138

※※ ― ここまで ―


 ふうん、とジャックは《駒》を指先でもてあそぶ。


「 その、『ものずきなプレーヤーたち』っていうのも、いまじゃお年よりでほとんどいない?」



「ええ。 最高齢の方がおひとりまだいらっしゃって、そのかたが、おわりだといったら、この『世界』はなくなります。 もう、これいじょう予想外なことも、起こりそうではないですし」



「―― なんで?」


「え?」



「なんで、もうなにも起こらないってわかるんだい?」



「 だって、この『世界』はもう、あなたのおかげで『安定』をむかえてる」



「うん、そうだね。 ぼくはきっと、このゲームを『安定』させるための《駒》なんだろう。 それは気づいていたけど、まあ、  ――  ここまで、かな 」



 そうです、このゲームはここでおわりです、と女がこたえ、ジャックは指先にあった《駒》を、ゲーム盤におき、ぼくの勝ち、とちいさくつぶやいた。




 ジャックの横に、 ―― 四つ足の獣がいつのまにか座っていた。




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