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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのカボチャ祭り  作者: ぽすしち
※※ 城にて ※※

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85/138

※※ ― 保護 ―


 うーん、とうなったジャックは、手にしていた駒を、盤の上にとばすように置いた。


「・・・つまり、―― きみは、実体はないんだろう? ほら、このゲームをみてるお年寄りたちみたいな」



「・・・・まあ、そうですね」



「きみは、このゲームがなくなったら、ぼくとホーリーといっしょに、またつぎの新しいゲームに、はいるのかい?」



「それはないでしょう。わたしの『役割』は、ここでおわりです」



「『役割』、ねえ・・・大昔も、そんなこと口にして、砂になった《種族》たちがいたなあ」



「ああ、きいたことがあります。 《クワット種族》ですね? でもその《駒》は、なんだかバグってて、だめだったって」



「『バグって』て?」



「ええ。 あなたたちのこのゲーム、なんだかはじめから、《バグ》っていう想定外の要素がはいってしまっているらしくて。 それもあって、予想外のことがおきやすい、《バカゲーム》ってよばれて、ものずきなプレーヤーたちに保護されて、生き残ったんです」




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