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※※ ― このゲーム ―
申し訳ございません。ゲームと目玉については『ホーリー むかしばなし』をひろい読みしてみてください。。。
「ぼくらはこの先もずっと《駒》のままかい?」
「しかたないでしょう?」
「《プレーヤー》がいるかぎり?」
「この《世界》があるかぎり」
なるほど、とうなうずいたカボチャが、女をゆびさす。
「 ―― きみが、ぼくの《後継者》じゃないかって噂があるようだ」
「あら、光栄ですわ」
鼻でわらうようなこたえ。
「きみたち『目玉』が、そういう姿になってぼくの目の前に現れるようになって、どのくらいたつかな・・・」
「かなり。 わたしになったのは、すこし前のことですけど。 ―― あなたたちのこのゲーム、わたしが生まれる前からあるんですから。 わたしはその初期の『よびだし』機能については知らないですけど、むかしは、ゲームをみんなでいっしょに眺めながらやるのが主流で、『駒』をてもとによびだして、みんなで見極めるのがおもしろかったっていいます」
「『見極める』ねえ・・・・」




