前へ目次 次へ 73/138 気づけば赤 ロジーがめをさましたとき、まず見えたのは、赤い色だった。 ああ、赤い布。 いや、赤い布のソファだろうか・・・。 つややかな生地の手触りをたしかめると、上をむく。 豪奢なシャンデリアがみえた。 「 ・・・ あっ! 」 そこであわてて起き上がった。 そうだ、村で遊んでいた子供たちに、《城》のことを知らないかときいてまわっていて、とつぜんわいた、つむじ風にまきこまれて・・・・ 「こどもを泣かすのは、よくない」 「っつ!?」 低く静かな声におどろき振り返る。