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村人たちの契約
「 おれたちは、あんたたちの《城》のことはしゃべらない。 ―― そりゃ、おれのじいさんたちが、この村に住むとき、ラムジイさんと交わした《契約》のこともあるが、」
「契約?なにそれ?」
「 ―― あんたたちや、城のことを、他から来たものにしゃべったら、《呪い》をうける、っていう《契約》だよ。 これを破らない限り、おれたちの暮らしは保証するっていうのもふくまれてる」
「『呪い』!? クソ、ホー・・・・アルルが?そんな《契約》を?」
はじめてきいた。
それならば、やはりホーリーがいったように、村人たちは、利益のため、いままでよくしてくれていたのだ。




