表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのカボチャ祭り  作者: ぽすしち
大事な資料

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/138

クロズ種族


 そこから、あのころねえ、とためいきのような言葉がもれた。


「 ―― ジャックはもうカボチャをかぶっていて、世界はかたちを変えようとして、まいにちひどい嵐がつづいた。  あたしたち地下に住んでいた者たちも、地下の世界がなくなって上にでてくるしかなくてねえ。 そこでジャックが、自分のかぶってるカボチャみたいに、魔力をこめたこのシェードをつけてくれたんだ。まぶしさによわいあたしら《クロズ種族》にね」


 かちかちと指先で水滴の顔をたたく。


「 ところが、 ―― やっぱり地上は、あたしらにはむいてなかったんだね。 仲間がどんどん死んでいった。そこでまたジャックが、この洞窟がある区域ををあたしらに与えてくれて、《紙の資料の管理と整頓》を、まかされたのさ。 地下とちがってここは水気がないけど、このシェードがあれば、問題ないし、いまじゃ古い《クロズ種族》は、あたししかいない。 ここの資料ももうすぐ、あの、図書館っていうところにうつされるだろうね」

 

 あっちには新しい《クロズ種族》が働いているし、と疲れたように、そばにあった椅子に腰をおとした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ