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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのカボチャ祭り  作者: ぽすしち
いまの世界

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うなずく役目


「『エスル』はディルの息子なのよ」


 父親に直にあうのがいやだから、いつも玄関に置いてゆくのだと説明し、「仲がわるくてね」とつけたした。



「あなたは、身内のかたですか?」



「 ―― あたしは、エスルに雇われた家政婦なの。 それと、《お目付け役》ってとこかしらね。 掃除に洗濯に料理。 それと、おしゃべりなディルのはなしに《うなずく役目》で、いいお給金もらってるんだけど、そのディルのおしゃべりを、『ほかで言わないように』っていうのが契約に入ってる。 なにしろ、とんでもない《作り話》がとくいなおじいちゃんだからね」


 あたしぐらいの歳になればわかるけど、若い子がきいたら、まにうけなくても、おもしろがってはなしを広めるかもしれないしね、とわらいながらお茶の支度をはじめる。



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