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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのカボチャ祭り  作者: ぽすしち
いまの世界

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食料品といっしょに中へ


「こんにちは、シンプソンさん、食料品がとどいてますよ」


 ドアのベルもみあたらなかったので、大声でさけんでみる。



 中で人の気配がしたと思うと、ひらいたドアから《ノーム種族》のにこやかな女が顔をだした。


 だがこの家の主の妻にしては若い。

 娘だろうかと思いながら抱えた箱をしめす。



「あら、エスルかと思ったら、今日はちがう方が配達?」


「いや、配達員じゃないんです」

 箱を抱えなおし、こちらのシンプソンさんに会いにきたんです、と説明すると、中に招かれる。




「ディル・シンプソンに会いにきたの?」


 まあ物好きな、と驚きながら、先にはいった台所のテーブルに箱をおくようにしめす。


「 ―― エスルに会いに、じゃないわよね?」




「え?いや、配達員に会いにきたわけじゃないので」



 これに、箱から食料品をだす女が声をあげてわらった。



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