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スナー種族
局長が眼鏡をなおしながら、なにを調べるんだ?と口をまげる。
ロジーが《調べる》ということは、新聞に載せるということで、それは、みんなが『知りたい』ことでなければおもしろくないし、おもしろければ、新聞が売れる。
「 ええっと、図書館の本にも、ちょっとだけはかいてあったんですが、《スナー種族》っていうのが、昔いたでしょう?」
「ああ、あのヒルだな」
局長がまるでよく知っているかのようにうなずく。
「女だけの種族でな。力のある《種族》の男のそばには、いつもいたもんだ」
「いまは、むかしでいうところの『力』のある《種族》はいないから、《スナー種族》は、絶滅したってことですよね?」
ああ、とうなずいた局長に、ロジーはにやっとわらってみせた。




