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じいちゃんと孫(再チャレンジ)
――――――
「すまんなあ。ネイブ」
「 へ? あ、えーと・・・本物の、じいちゃん?」
バルコニーにいたはずの、口を縫われた老人が、くたびれた様子で、だが、自由になっている口でしゃべった。
ネイブの横に立っていて、手にした鎖をじゃらりとゆする。
「どうやら、 ―― こんどはほんとうに、おまえを売らないとならんようだ」
「はあ!!?なんで?」
「いや、わしが王様の前で話した冒険談が『ウソ』だとばれてしまってな」
「でた!!クソじじいの反省のない人生!」
「謝罪金がだせない代わりに労働力を要求されてなあ」
「自分でいけ!!」
「ええっ! おまえ、この年寄にタダ働きしにいけというのか? なんという、冷たい孫」
「うるせえな!!これで何度目だよ!おれのこと身代わりにだすのは?」
「うーん・・・十五回目くらいか?」
「・・・・この世界でも、じいちゃんクソだな・・・」




