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ホーリーだけ
ロジーはこの世界で着慣れた男用の服ではなく、ローブのような裾のながいなにかを着ていた。
みんなも、みたこともない服を着て、おたがいを驚いた顔でみあっている。
「 さあ、あたらしい『世界』の始まりだ。 なんだかこの新しいゲームのおかげか、からだもあたまも軽くなったな」
赤茶色の髪と眼をもつ王さまは、すっかり若返った顔でわらうと、こどものままのホーリーにきいた。
「きみはまったく、そのまま変わらずか。 ―― なにか異変は?」
そうだな、とジャックをみかえしたこどもが、にやり、とわらった。
「 てめえがディルといれかわって休んでたみたいに、 ―― おれもしばらく、休息をとることにする」
「ええ? ―― ホーリー?だいじょぶか? 顔色が悪いよ。いつもの倍くらい」
ネイブが不安そうな声をだして、寄ろうとしたとき、
パチン と、指がならされた。




