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もうはじまる
すると、黒しかなかった空に、ゆっくりと明るさがもどり、青い色がみえはじめていた。
「 ―― はやいな。 もう始まるのか」
そういった王様の立つバルコニーが、新しい石でできあがっていた。
そこから『いっきに黒をはがす』ような勢いで石が積みあがり、まえとは違う形の『城』が、あっというまにかたちをなしてゆく。
同時に、ロジーたちの立つ地面は赤茶色の石がしかれ、中庭だったはずのそこは、ひろく長い通路のような場所になっている。
「うっわ!どうしたんだよ、アルル!?」
ネイブの叫び声で振り返ると、ディークの男は黒髪になり、若返っている。
だがそのネイブだって前より若くなり、兵隊の男はひげもない子どもになっていた。




