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城もなくなる
だが、黒いあながあいてゆくのに、壁も、その上にあるバルコニーもそのままで、くずれてゆかない。
ただ、 黒く、 なくなってゆくだけだった。
「 そんな・・・・ 城がなくなる・・・」
髭の兵隊は黒くなる城をみあげ、立ち尽くしている。
目の前で、城がただの黒い空間にかわってゆくのを目の当たりにした、ロジーは、その場にすわりこんでしまった。
うしろからネイブが背中をなでて、こっちにはもうこないみたいだ、というが、なんのなぐさめにもならない。
だって、世界は、こんなに穴があいてしまって、いったいどうなるのだろうか?
次の章でおわりとなります




