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もう いない
「 なんだ!?」
かけよろうとしたロジーは、こんどは大きな男にはばまれた。
バルコニーにいたはずのラムジイだった。
「あの者たちにはもう、誰もプレイヤーがついてないんだ」
「なに? 『プレイヤー』ってなんです?」
ディーク種族の男は、うっすら微笑んだだけだった。
いまでは中庭は黒い穴だらけで、もとの地面だったところはほとんどない。
あの金持ちたちもあなだらけになってみんないなくなり、兵隊では、あの髭の男だけが残っていた。
「お、王様!これはいったいどういうことです?」
その兵隊がジャックをみあげてさけんだとき、こんどは城のかたい壁に、どろりとしたものがとりつきはじめて、穴をあけはじめた。




