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そういや埋めた
白髪のこどもがそれをみて、にやりとするのをめにしたロジーは、なんだかその『箱』が、こわかった。
みんなもそう感じたようで、地面に置いたその箱を、ほりあてた兵隊たちも、あけようとはしない。
土に埋まっていたというよりも、ただ古いだけのような箱には、『聖なる果実』と、どこかでみた筆跡でかいた紙がはってある。
「 ああ、そういや、たしかそのへんに、埋めたっけ」
バルコニーの上から、《本物の王さまジャック》が、身をのりだした。
ホーリーが箱に近づくのをみたネイブが、あけるなよ、とあわてていうが、こどもは手をかけて、いっきに蓋をとる。
悲鳴をあげたネイブが、ロジーの背中にしがみついた。




