114/138
知りたくねえか?
兵隊が唾をのみこみ、たずねる前に、子どもが先に口をひらく。
「 ―― 《 本物のジャック 》が、気になるか?」
「とうぜんだ。 王さまジャックはどこにいる?」
この兵隊も口を縫われるんじゃないかと、みんながハラハラして見守っていると、白髪のこどもはワイングラスを床にたたきつけ、立ち上がった。
玉座をはなれたこどもの背を、まっさきに追ったのはロジーだった。
振り返ったこどもがわらう。
「 ―― 他はどうした?知りたくねえのか?」
兵隊も、広間にいたみんなも、いっせいに動き出し、雨と風が荒れ狂うようななかへと出て行った。




