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偽物ジャック
人々の恐怖の叫びと混乱とで、大広間はぐちゃぐちゃになった。
みんなが玉座のむこうの扉をめざし、かけだそうとしたとき、おもわずロジーはさけんだ。
「まって!!ジャックの頭の中身がある!!」
白黒の縞もようの服の上。
首のさきには、オレンジ色のカボチャにまみれた、年寄りの顔があった。
が。 ―― その口が、さっきの男とおなじように、糸でぬいつけられている。
「・・・なんてことだ・・・」
だれかが小さくもらしたとき、安心しろ、と白髪のこどもが『ジャック』をゆびさした。
「 ―― こいつは、『偽物のジャック』だ」




