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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのカボチャ祭り  作者: ぽすしち
はじまる

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11/138

みかけはこども 中身は横暴


 食堂の大きなドアがゆっくりとひらき、声の主があらわれた。


 白い髪に白い顔。

 そろった前髪の奥からのぞく、冷たいグレーの目をしたこども。



 食堂にそろった顔をみまわして、口をゆがめるようにわらうそのこどもは、この城の持ち主ホーリーで、生き残りの《キラ種族》だ。



「おい、おれのお茶はどこだ」



 言って、乱暴に椅子をひいて座るのをみとどけたネイブは、おもわず「でかい」と口に出してしまった。


 いや、態度がでかいのはいつものことだが、身長がまたのびている。



 ホーリーは大人の男のように声は低いが、その見かけは、キラ種族として『子どもサイズ』のまま成長をとめている。


 いや、ただしくは、彼が『起きて』いる間は、すこし成長する。

 ほんの数センチだが背がすこし伸びたとかんじたときもあった。


 だが、最高でも150センチにとどかないほどの大きさで《新月》がやってきて『眠り』につき、起きるとまた、130センチほどにもどるのだ。



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