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軽い呪い
「王様ジャックだ!!」
やはり帰ってきた!おかえりなさい!とみんなが手をたたく。
「 おい、そこは王様の玉座だ。 はやくどけ」
だれかが、にやにやとみんなのようすをみているこどもに言った。
こどもは一段とにやつき、指をたかくあげると、低く平坦な声で、「 いま文句をいったノームの野郎に、軽い呪いを 、 」と口にした。
ロジーのそばに立っていたラムジイが、まったく、とつぶやくように息をつくのがきこえたので、その意味をきこうとしたのに、こどもの口が、まだつづけた。
「 ―― その口が、無駄なことをいわねえように、とじさせてやる」




