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わが新聞社の社長
からかってやろうと足をむけたとき、ドドルが背をそらすようにみあげて話している、背の高い男がめにはいる。
黒いシルクハットをかぶり、やはりタキシード姿だが、そのうえにマントをはおっている。
『 こどもを泣かすのは、よくない 』
「・・・・・・ディー・・・く・・・」
城にいた、あの、《ディーク種族》の男だった。
「ああ、ロジー、こっちにこい」
気づいた局長にまねかれてしまい、こちらに顔をむけたディークの男が、わかっていたというように微笑んだ。
「 おまえは初めてだろう? ―― こちらが、わが新聞社の出資者であって『社長』の、アルル・ラムジイさんだ」
紹介された男は、ハットをすこしだけあげてあいさつしてみせた。




