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自作のカボチャ頭
毎年、『ジャックの 誕生祭り』は、陽が沈んだ鐘とともにはじまる。
それまでに、街の人々は、家の前や周りに飾った、自作の《ジャックの頭みたいなカボチャ》に、ろうそくの灯をいれるのだ。
そうしたあと、城の中庭の広場に集まって、バルコニーにでてきたジャックがあいさつをするのをみる。
しゃべれないジャックは、あつまった人たちにただ手をふって、両手をたかくあげてお辞儀したあと、そこから、金貨一枚といっしょに袋にはいった、カボチャの『種』をばらまく。
みんなはその種をひろって、つぎの年につかうカボチャを育てるのだ。




