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当人不在の誕生祭り
申し訳ございません。ひゃくだいになってしまいました。。。
あれから六日。
なんだかしらないうちに、この世界には、平安な空気がもどり、城の中には、 ―― いいにおいがただよっている。
外の天気は大荒れで、扉と窓をぬける風とたたきつける雨の音。
おまけに、ときおり雷までがゴロゴロいうが、城の中は平穏そのもので、こわされていた壁も床もなおされ、絨毯はしかれなおし、まえと同じように、この城に来た金持ちたちは、ずっとパーティーを開いている。
ロジーがしらないうちに、どこかの新聞社がジャックの無事を報じたのだろうか?
人々は、ジャックがいなくても安心して、ジャックの誕生祭りをしようとしているようだ。




