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囚われ姫は暴君魔王に救われる  作者: あいだのも


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30/32

29話 ミドルの暴走

時は遡り

ソフィアの村侵攻前


ミドル視点


――――――――――――――――――――



僕たちは唯一記載のある魔人の村へ向かった。


特別大変な事は無かった。

レイアが僕を気にかけ

レイナをライルが口説き

最後尾からアルさんがついてくる。


魔人の村に着いた。


少し離れた所で様子見をする。


彼らは僕たちとはかけ離れた見た目をしていた。

手が多かったり、足が多かったり

魔王の様に角が生えていたり…


そのような姿を見ると殺気が込み上げる。


「攻め込む」


「おい!待てよ!せめて様子見だろう?」

とライルが制した。

「そうよ、ミドルおかしいわよ、大丈夫?」

レイナにも心配される。


「僕は大丈夫さ

でも今この瞬間も姫は苦しんでるかもしれない

早く魔王を倒さないと…」

抑えてきたものが溢れてくる。


今までは焦ったところでどうしようも出来ないからと

抑えてきたがずっと心の隅にあった。

姫が無事な保証は無い。

一刻も早く姫を救い出さなくては…


と、この時背筋がとてつもないほどに凍りついた。

間違いない…魔王が暴れている。


「ああ、俺らも感じたぜ」

「なによこのこの世の終わりみたいな感じ」

「もう帰ろうぜ…」

とアルさんも怯える。


「分かった…ミドル、急ぐんだろ?

俺が村に潜入してくる」

とライルが提案してくる。


「出来るのか?」

と聞くと


「多分な、こうゆう心理戦は得意だからな」

と土や泥で身体を汚し

村の方へよろよろと向かっていった。



ライルの活躍は素晴らしかった。

行き倒れた旅人を装い魔人の中に入り込んでいった。

魔人に怪しまれずに普通に会話をしている。

確かにここはライルに任せた方が良いかもしれない。



数日後計画が狂う。



魔人の村に山奥から魔老人が現れた。

村の魔人たちは魔老人を見ると敬う素振りを見せていた。

この村の親玉だろう。


ライルも挨拶をしようと魔老人に近づくと

彼女に何か言われ、すぐに僕たちに集合の合図を出した。



僕たちもその場に向かうと彼女は口を開いた

「マリアを取り返しに来たんじゃな」


「魔人め…姫はどこにいる!?」


「ソフィア様…これはどういうことですか」

周りの魔人たちが彼女に尋ねると


「ああ、ここは境界線の一番人間側の村…

人間が来ることを考えて

お主等には本当の事を伝えるべきじゃった

マリアは人間の国の姫でバベル様が連れ去ってきたのじゃ」

そう彼女が言うと村人たちは騒めきだした。


「え、あの良い子が…」

「そんな、可愛そうな…」

「マリアは元気でやっとるのか」


「姫はここにいるのか!?」

感情が高ぶる


「居ぬ

マリアはバベル様と城に住んでおられる

マリアの意思じゃ」


「嘘をつくなぁ!」

僕は剣を振った。

剣から衝撃破が放たれ、ソフィアに向かう。


「ソフィア様危ない!」


魔人の一人がソフィアの盾になり息絶える。


「馬鹿者…ティック…

お主あれほど個人主義とか言っていたのにこんな老婆の為に…

勇者よ、魔王軍幹部ソフィア、誓って嘘などつかぬ

マリアは自由の身じゃ。

彼女の意思で魔王様の所に居る。

じゃから勇者よ自国へ帰られよ」


僕の理性がはじけ飛んだ



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