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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

耽美奇譚

夜毎に咲いた赤い花

作者: 秋暁秋季

2023.4.12追記

『残酷な描写あり』のタグを追加致しました。

昨日から読んでいてずっと迷っていたこと。

生ぬるい(私の中では)ですが、念の為。


注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

耽美奇譚、胡蝶の夢です。

ほんのり痛い描写があります。


生ぬるいホラーです。(ココ大切)

目が覚めて、洗面所に行って、パジャマを脱ぐ。下着姿になって、生っ白い素肌と対面する。地味な服装を好み、肌を露出させる事が少ない生き方をしている。そのせいか、胴体は絵画に出てくる夫人のような柔肌を保っていた。他は……うん。目を瞑ろう。

しかし最近、不可思議な事が。白地に淡い体温を乗せた胸元に、点々と赤黒い花が数滴咲いていた。……誰かと情を交わした訳ではない。そもそもそんな事した事さえない。けれどもしっかりと、形跡として残っている。

そしてもう疑問がもう一つ。寝る前にはしっかりと止めた筈の釦が、朝起きて居る時には必ず空いている。そしてその部分は、丁度私の斑点が見える位置だった。

……それで終わる筈だった。何の予兆もないから、それで終いな筈だった。


何時だって、夜に見る夢は綺麗な綺麗な物が良い。奇想な物を詰め込んだ摩訶不思議な部屋でも良い、絶世の美人をこの胸に抱き留めるのでも良い。兎に角、私の好みに合ったもの。夢だからこそ許される願望。今日も奇妙で奇天烈な部屋の中に居座って、美丈夫の顏を愛でる想像をする。そうしていたら、段々ととろとろしてきた。

目が覚めると、私は中世の博物館の中に居た。ベロアの壁に、見つめる骨格標本。ソファはふかふかで、私の体を沈めに掛かる。そして目の前には銀の君が居た。伯爵とか、公爵と言う言葉が似合いそうな人だった。

長い銀髪を一纏め。双眸は血のように赤い。指は骨ばって居て、綺麗な顏を包みに掛かる。彼は顔を支えていた手を此方側に伸ばすと、胸元をとん……と突いた。それから片手だけで器用に釦を弾くと、その中で爪を立てる。

「……っ」

抉られた。その鋭い爪で心臓を。痛みを堪えて唇を噛み締める。それを加虐心塗れな顔で眺めながら、ゆっくりと指を引き抜いた。勿論手には血が着いている。それを戸惑う事無く口に入れると、蕩けんばかりの微笑を浮かべた。

「やはり直に吸いたい」

そう言った先の記憶はない。何だか手首を掴まれて、押し倒された気がする。胸元に口を着けられて、血を吸われた気がする。けれどもそんな映像、頭の何処を探しても見つけられやしなかった。


目が覚めて、洗面所に行って、パジャマを脱ぐ。齧り付きたくなる様な、柔肌が広がっている筈だった。しかしあるのは昨日よりも増した鬱血痕。あれは本当に……夢なのだろうか?

日に日に増える痣は、胡蝶のせいにしましょう。

胸元だけ釦が空いているのも、胡蝶のせいです。


昨日お菓子食べ過ぎたとか、寝相が悪いとか、服が合ってないとか、一切考えない事にします。


考えたら負けなのです( ˙꒳˙)( ˙꒳˙)


次は中毒と猛毒というタイトルで何か出したいなと。

あ、曲の事です!!

反しの着いたナイフみたいに、どハマりして聞きたくなるので!!

書いたら宜しくお願いします。

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