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女神ステラの世界が救われた話をしよう世界-散策-

結婚式のシーンはかける自信がないので飛ばしてます(申し訳ない)

 数日後、予定通り行われた勇者殿とトワネスの結婚式は王族としては質素だったかもしれないが、花びらが舞う中を歩く二人はとても幸せそうで満足そうだった。式の途中、スティルグとアルガトがお祝いと称していろいろとやらかしてしまい、エメオールとライザックが止めに入るなどトラブルもあったけれど楽しい式となった。

 結婚式が終わり、翌日には再会した皆がまたそれぞれの場所へと戻っていく日になった。

 起床して運ばれてきた朝食を部屋で食べ終えた私はまたしばらくこれなくなる城を懐かしむように散策していた。その途中でライザックとアフリードが話しているところに遭遇した。


「これは女神ステラ。おはようございます」

「女神ステラよ、良い朝だな」

「おはよう、二人とも。朝からいい大人が顔を突き合わせて真面目な話?」

「ええ、ライザック殿であるグルスブレム国の近況とリゼ殿下への親書をお渡ししようしていたところです」

「私の方もミグリット国の近況は気になるのでな。一通り国内は見たがアフリード王の話も聞かねば正確にはならんだろう」

「二人はもういつものお仕事再開ってところね」

「外交は本来の私の仕事ではない。今回は皆が忙しく元より来る予定だった私が代わりにしているだけだ」

「ライザック殿はそう言うが私としては気心の知れているあなたが来てくれた方が何かといいのだよ」

「ライザックはもうミグリット担当の外交官でいいんじゃない?」

「私は本来軍人だ。政治に絡むような仕事は苦手なのだ」

「ステラ的には自分で思っているより合っていると思うけど?」

「私もそう思いますよ。ライザック殿。あなたの真摯な言葉は常にありがたいと思って聞いています」

「お二人共、あまりそのような事を言わないでくれ。言われ馴れていないのでどう反応すればよいか困ってしまう」


 ライザックが照れたように動揺するので私とアフリードは思わず笑いだしてしまった。


「笑うようなことだろうか?」

「ごめんなさい。普段照れないような人が照れていると意外性でね、ちょっと……」

「申し訳ない、ライザック殿」

「謝ることではないが……ふぅ、そろそろ出立の準備もあるので失礼させていただく」

「あ、ああ、そうですな。出立の直前にはもう一度挨拶をさせていただくのでその時にまた」


 ライザックは小さく頭を下げて自室へと戻っていった。


「少し機嫌を損ねてしまっただろうか」

「大丈夫よ。ライザックはこれくらい気にしないわ。これくらいを気にするようならスティルグやアルガトと旅なんて出来なかったもの」

「アルガト殿はともかくスティルグに関しては我が国の責任のような気がしますが」

「スティルグについてはそうね。何回か騎士団に文句言ってやろうって仲間内で話し合ったことがあったわ」

「女神ステラにも大変苦労を掛けたようで……この場を借りて謝罪をいたします」

「いいのよ。苦労かけてもらった分、ううん、それ以上のことをスティルグは成し遂げたんだし。それにしても……」


 どこかすっきりした表情をしているアフリードの顔を覗き込む。


「な、なにか?」

「結婚式後、いえ、結婚式前からだいぶ気持ちが落ち着いているなと思ってね」

「娘といろいろと話しましたので。これまでの事とこれからの事。結婚式の前夜には勇者殿、いえ、今はもうユウマ殿と呼びましょう。彼とも話し合いました。分かっていたことですがいい若者です。むしろ娘にはもったいないと感じるほどの」

「女神ステラのお墨付きよ。当然だわ」

「当然でしたな」

「ふふ、家族仲が戻って良かったわ」

「女神ステラのおかげです」

「女神でも元々仲が悪い親子の仲を元に戻すことは出来ないわ。貴方達の場合は少しすれ違っていただけなのよ。ステラはちょっと機会を作っただけ。気が付いたら勝手に仲直りしてたじゃない」

「その機会がなかなか作れないモノなのですよ」


 困ったように頭をかくアフリードの後ろから側近が少し足早に近づいてくるのが見えた。


「アフリード王。そろそろ執務の方に。確認してもらわなければいけないモノが多々ありまして」

「分かった。では、女神ステラ。また旅立ちの時に」

「ええ、政務に集中して忘れていなければその時会いましょう」


 側近と一緒に執務室へと歩いていくアフリードを見送り、私はまた城内の散策に戻った。

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