↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
96/529

女神ステラの世界が救われた話をしよう世界-決意-

本当に短めな更新で申し訳ない。

「俺に聞きたいことがあるんだろう、ステラ」


 勇者殿が視線を下して私をじっと見つめてきた。


「……気付いていたの? さすがね」

「気付くさ。昨日からソワソワしてただろう」

「その様子だと聞きたい内容も察しがついているわよね」

「まあな。内容に関しては俺もこの一年ずっと考えていたことでもあるし、何時ステラが聞きに来るのか少し怖かったくらいだ」

「なら率直に聞くわね」


 一拍間を置くと私も勇者殿も唾を深く飲み込んだ。


「元の世界へ帰りませんか?」

「帰らない」

 

 想像した通りの勇者殿の回答に対して私は直ぐに次の言葉をかける。

 

「それは何故? 元の世界にはあなたを待っている人がいるでしょう。その人達の元へ戻りたいと思わないのですか」

「戻りたいと思わないわけがない。五年前に俺は唐突に皆の前から消えてしまっている。父さんや母さん、妹も心配して泣いているかもしれない。友達だってそうだ。遊ぶ約束や借りたままの漫画やゲームだってある。元の世界へ戻る理由なんて数えきれないほどだよ」

「理由があるなら帰るべきです。今の私ならあなたを元の世界へ帰すことが可能です。帰りたいと一言言ってくれればすぐにでも叶えましょう」

「帰る理由は沢山あるけれど帰らないよ。帰るわけにはいかない大きな理由が一つある」

「トワネス?」

「ああ。正直、一人の女性をこんなに想うなんて考えもしなかったよ」

「……考え抜いての答えよね」

「一年考え抜いた結果だよ。そして決意したからトワネスと結婚することにした」

「後悔しない?」

「後悔はきっとするし、家族に会いたいと思うだろうけど……それでも俺はトワネスと一緒に居たい」


 後悔すると言っているその目は揺ぎ無くまっすぐで勇者殿の決意が固いのを示していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。