まだ続くんじゃ
短く、本当に短い更新で申し訳ない。
咆哮が響き、爆炎の煙の中から横顔の肉を大きく削り取られたガルバリスが現れた。ガルバリスは自分に一撃を加えた清隆君を探して目を動かす。先ほどまで居た肩、足元、また自身の体のどこかにしがみ付いているのでは苛立ちながら探すがどこにも清隆君の姿はない。
清隆君を見つけられなかったガルバリスは憎しみこもった目を光の柱による攻撃が終わって一息付いていた私に向けてくる。
見つからなかったからと安易に相手への警戒を薄めてはいけない。私自身の経験だけどそのせいでかなり何度も痛い目にあっている。だからガルバリスもこれから痛い目に合う。
「女神に見とれるのは仕方ないけど、今、見とれる相手は別でしょ」
「何を……」
清隆君がいるのはガルバリスの真上、数百メートル上だった。私が作っていたバリアを足場に落下地点を狙い定めていた清隆君はガルバリスの注意が私に向けられたタイミングで飛び降りた。
「烈光牙打!!」
清隆君はガルバリスの頭部登頂に対して落下と同時に打撃する。遠目にも光の一筋がガルバリスの頭上から顎下にかけて貫いたのが見えた。
ガルバリスの目と口からは赤い血が吹き出し、その巨体が重力に従い地面へと倒れこんだ。
ここでやったかとか口に出してしまうとフラグが立ってしまいそうなので黙っていると土埃が収まり、倒れるガルバリスの傍に立つ清隆君の姿が見えてきた。清隆君は決定打となる一撃を打ち込んでも油断はなく、ガルバリスが再び動き出したら対応できるようにと構えを取っていた。
風の音だけが響く時間が過ぎていく。実際は1分にも満たない時間だろうけれども感覚として数十倍の時間が経ったように思えた。動きがあったのは清隆君で深い呼吸のために一瞬全身から力抜けた。その瞬間を待っていたのであろうガルバリスが動いた。血が噴き出る口を大きく開き、清隆君に牙で襲い掛かった。




