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ドラゴンって筋肉ムキムキだよね

 光の柱が消えた後の地面には大きなクレーターが出来上がっていた。この前街中で見たモノよりも威力がでかいのはクレーターの大きさで分かった。 


「いいのか? 立ち止まって」


 ガルバリスの攻撃の威力に驚いていた私達の頭上にまた光の柱が現れる。しかも今度は退避した先に狙い撃ちするように連続で打ち込んできた。私と清隆君はバラバラに逃げているが双方に絶え間なく光の柱を振らせてきた。あっという間に周辺数百メートルの地面には無数のクレーターが出来上がった。

 もし私が空間を繋ぎ直していなかったらと想像することすら怖い。

 光の柱の攻撃を見た後、この使い手と戦う場合、どこで戦うのが一番周囲に被害が出ないかと考えておいて良かった。結果、少なくとも人的被害は出ていない。クレーターが出来まくっているので環境被害は心配だけど、そこはこの戦いが終わった後に考えよう。

 このまま逃げ回ってガルバリスの魔力が切れるのを期待したい。けど、連続攻撃をしてくることから無尽蔵とは言わないが私達を倒しきるには充分と判断できるくらいの魔力量がガルバリスにはあるのだろう。なら我慢比べをしていたらこちらが先に体力的に限界が来てしまう。

 なら私達がするべきことは我慢比べの長期戦ではなく短期戦。

 別方向へ光の柱を避けて逃げたために数十メートルは離れた所にいる清隆君に視線を送る。

 私の視線を受けた清隆君はやってほしいことを理解してくれたのか回避することをやめて、ガルバリスへ向けて最短距離で走り出した。

 ガルバリスは当然清隆君の進路上に狙いを付けて光の柱を落としてくる。タイミングは完璧で光の柱が清隆君の頭上から迫る。


「させるわけないでしょ」


 私は清隆君へ向けて落ちてくる光の柱の真下にバリアを発生させて受け止めた。一秒未満の拮抗は発生して光の柱がバリアを砕いて落下する。しかし、その頃には清隆君は真下を走り抜け終わっていた。同じことを私自身にも光の柱が降ってくる中で私は光の柱を避けながら清隆君の援護を続ける。


「うおおおっ!!」


 清隆君がガルバリスの足元へ辿り着くと光の柱の攻撃が止む。当然だ。自分を巻き込む攻撃なんて普通しない。自暴自棄になった敵ならばすることもあるけど、ガルバリスはまだ冷静だ。攻撃を切り替えて接近戦用の技を出してくる。

 ガルバリスは足元の清隆君へ向けて爪を振るった。それぞれの爪の先端からは黒い鞭が出現していた。清隆君は向かってくる爪と黒い鞭を大きく飛び越え回避するとガルバリスの腕へと着地して頭部へ向けて駆け上っていく。


「おのれ、落ちろ!」


 ガルバリスは清隆君を振り落とそうと腕を乱暴に動かす。次の瞬間にはガルバリスの腕から清隆君の姿が消えていた。でも振り落とされたわけではない。飛び乗ったのだ。屈強なドラゴンの盛り上がった肩の三角筋に。デコボコしているので掴むところには事欠かなかっただろう。

 清隆君がさらに登り、自分の肩にいることに気付いたガルバリスは苛立ちの咆哮を上げながら虫のように叩き潰そうと肩を叩く。が、寸前で掻い潜って清隆君はガルバリスの横顔に向けてまた飛んだ。


「光覇爆炎掌っ!!」


 ガルバリスの横顔が爆発する。

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