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吸血鬼に「にんにく」はエジプト発祥

ここ数日体調不良ため投稿できずにいました……

ワクチン反作用きつぃ

 放った光魔法はウリガスの右半身を吹き飛ばしてソリダスへ向かう。攻撃に気付いたソリダスは直前で回避行動を取り、光魔法はソリダスの側面をかすめるだけで空へと消えていった。仕留められなかったのは残念だけど、清隆が近くの屋上に降りて迎撃態勢を取るのが見えた。足場があるなら清隆は大丈夫だろう。ソリダスの相手は清隆に任せて私の相手をすると言った左半身だけになりながら宙に浮いているウリガスに視線を移す。


「まさか一撃で半身を吹き飛ばされるとは思わなかったよ」


 顔が半分吹き飛んでいるのにも関わらず平然とどこかからウリガスのしゃべる声が聞こえる。


「もう一体を狙ってなければ全身吹き飛ばしていたわ」


 言いながら残った半身を光魔法で吹き飛ばす。ほぼ全身が吹き飛ばされてわずかに残った欠片が宙に漂う。


「容赦がない。だが、その思い切りの良さは好みだよ。お嬢さん」


 また何処かからウリガスの声が聞こえてくる。声の発生源を追って地面を蹴って真上へ飛ぶ。路地の合間から上へと抜けると少し離れたビルの屋上に黒い欠片が集まっていた。集まった黒い欠片はあっという間に現れた時と同じ姿のウリガスへと再生した。

 私は近くのビルの屋上に降りるとウリガスを観察する。


「欠片が少しでも残っていると再生するタイプ?」

「タイプなどと俗な呼び方は怒りますよ。単純に不死なだけです」

「不死はありえないわ。生きているのなら必ず死ぬ。死なないのは死なない理由があるだけ。その理由を取り除けば死ぬわ。私の経験上だから例外があるかもだけどね」


 女神として数多の不死を名乗る者達を見てきたがその全てが最終的には死んでいった。命の本体を別の場所に保管しているなど、ある特定の武器でないと殺せないなど理由は様々で死というモノから縁遠い存在ではあったがその者達は不死ではなかった。

 ウリガスはどうだろうか。命の本体を安全な場所に保管しているならここでいくら倒しても無駄な労力になる。使い魔達と同様に結界内に封印する方が対策としては簡単だ。


「随分と物知りのようで。お嬢さんは何者で?」

「女神よ。別の世界のね」

「女神……ふっ」


 ウリガスが鼻で笑ってきた。


「はははっ、嘘にしては尊大。本当だとしたらこの程度で女神とは……ふっ、し、失礼。久しぶりに面白い冗談を聞いた」

「冗談じゃないんだけど」

「では、女神様、あなたは今宵は私のディナーです。女神の血は吸ったことがないので楽しみだ」

「私も吸われたことないわ。これからもないけど」


 再び光魔法を放つ。欠片一つ残さないように全身を丁寧に包み込むように消し飛ばした。が、近くで何かがこすれる音が聞こえたので見るとまた黒い欠片が集まり形を成していた。そしてウリガスが姿を現す。


「不死だと言ったでしょ」

「殺すのが面倒なのは間違いないみたいね。あっ」


 最初の一撃を清隆を助けるためとはいえ殺すつもりで撃ったので失念していたが、別に殺す必要はない。むしろ捕まえていろいろと聞き出す方が目的としては正しいことを思い出す。蠅のソリダスの方は言葉を話しているみたいだけど理解できないので捕まえるならウリガスの方だ。


「何か私を倒す策でも思いついたのかな」

「倒す必要はないって思い出したのよ」


 ウリガスが反応する暇を与えずに結界魔法を発動して閉じ込める。他に捕まえている使い魔達と同様に宙に浮かべておく。


「結界ですか。一瞬にしてこれほど強力なモノを作り上げるとは……女神を名乗るだけはありますね」


 ウリガスが結界を破壊しようとしているのか結界の内側から衝撃音が響いた。


「無駄。それくらいじゃビクともしないわ」

「確かに今の私では壊せそうにない。なので……別の私に手伝ってもらおう」

「別の?」


 疑問を口にしたと同時に真上から攻撃が来た。反射的に私は回避行動を取り、攻撃相手を見る。相手はウリガスだった。


「もう一人いた?」


 分身、分裂、双子などウリガスが二人いる理由は様々あってどれかは分からないがまた結界で捕まえてしまえばいい。結界魔法を発動しようとした時、今度は足元、ビルの屋上を突き破ってもう一体のウリガスが現れた。

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