第3話 クセモノザセカンド
少女の名前は万里愛。組織の過激派に属している木刀使いだ。接近戦では分が悪いが、遠距離攻撃の手段は石を投げるくらいしかない。これは意外にも有効で、万里愛は躱すために大きな動きを強いられた。ということは機敏には動けないということで、次のステップを踏まれる前に突くチャンスが生まれているということである。小豆は戦闘分析をして上手に相手の弱点を突こうと思っていたのだが、隙を埋めるためにこそ武器はあるのだと万里愛に教わった。戦闘のプロは自分のどこに隙が生じるか正しく把握しているから、敢えてそこを敵に突かせて反撃を試みることくらい思考の内なのだ。しかし攻め続けていれば相手は回避に集中するため反撃されることはない。つまり、こちらが諦めなければ負けることはないということだ。しかし敵というものは対する者の希望を打ち砕くから敵というのであって、小豆の投石戦法を容易く攻略してくるのだった。躱すことで体力を消耗するのであれば躱さなければよいし、防御と攻撃とを同時に行う技術は存在する。
「うぬっ!」
万里愛は野球を始めたのだ。しかもすべてがピッチャー返しになるように打っている。小豆の緩い投球は甲子園球児以上の動体視力を持つ万里愛が木刀の芯に捉えるのに苦労しない程度の速度であり、今度は小豆が躱すことを強いられた。投石が逆効果と判断した小豆は木刀も含めて相手をすることを考えたが、その前に万里愛が動きを止めた。
「埒が明かないしつまんない。先に標的を狩ることにしたわ」
「え…」
逃亡は敗北を意味するが、任務を失敗するわけではない。万里愛が小豆から離れてゆく。小豆の頭に浮かんだのは、これから狩られる標的のこと。それを黙って見過ごすわけには行かなかった。
「待て!」
「なによ、あなたと勝負をする気がなくなっちゃったの。邪魔しないで」
「そんなわけいくか…!」
ここで食い止めようというのだ。万里愛は機嫌を悪くして、本気で襲いかかった。
神田は常温の食料庫の整備を終えるとゲームに入ったのだが、買い物に出ただけの小豆が遅いことを気にしていた。お金を多めに与えたから駅ビルや南口の店で服でも見ているのだろうと思わないでもないが、スマホを持っていないのだから家を出る前にどこまで行くか宣言した範囲内にするだろうとも思った。
「うーん、売り場がわかんないなら店員に訊くしなぁ…それとも売り切れてたから他のとこに行ったのかな?それでも駅前に3つくらいあった気がするけど…」
神田はいつもの仲間からのボイスチャットを断り、同居人が怪しいと言って夢中になれないことを伝えた。
「神田氏、最近長くやってくれなくて寂しいでござる」
「2人暮らしって忙しいんだよ。ゴメンな」
「ムキー!無期懲役!」
ニートたちが憤っているのが伝わったので申し訳なくなったが、どちらも疎かにできないのである。高難度のクエストを達成すると、流石に心配になってきたと言ってパーティーを抜け、キャラを街のベンチに座らせたまま神田は外に出た。
邪魔が入ったとしても目的を達成できればよいのだから、標的以外のことは無視するべきだとした万里愛は標的の家に向かっていた。それを追う小豆だが、かけっこも持久走も得意ではなかった。対照的に万里愛はスプリントの60%くらいの速度で既に1キロメートル以上走っている。スタミナおばけと呼ぼう。
小豆が置き去りにされて万里愛を見失ったので神田の家に戻ろうとすると、アパートの2階に万里愛が上がっていた。
「くっ、悪い予感が当たった…!」
標的は神田だった。最初に送られた殺し屋が任務に失敗すれば標的を曲者と認定し、より強い殺し屋を送って確実に処分しようとするのは不自然ではない。神田殺しの2人目の刺客が万里愛ということだ。彼女は小豆のようにドアを破壊しようとしたが、神田が金にものを言わせた頑丈なドアにしていたため、傷すらつかなかった。
「クソ、じゃあそこの窓から…!」
窓ガラスを木刀で粉砕すると、そこによじ登って中に侵入しようとした。しかしその向こうにいるはずの神田がいないのを見て驚いた。
「お前なにやっとんだぁ!」
小豆が階段を駆け上がって万里愛を引きずり出そうとすると、万里愛は小豆の武器がないのをよいことに、急に戦う意思を見せてきた。狭い通路では左右に躱すことが難しく、退くしかない。しかし後ろ向きのまま階段を降りるのは難しく、逃げるためには相手に背中を見せねばならなくなる。窮地に陥った小豆が意を決して反撃を試みると、そこへ万里愛が木刀を下ろした。咄嗟に身体を捻って地面に滑った小豆が背中を晒したので、万里愛がとどめを刺そうとした。小豆はすっかり仲間となった神田を護るために最後まで戦いたかったが、力及ばなかったことを痛感して涙を浮かべた。
ただ、小豆がとどめを刺されることはなかった。
「遅いよ小豆」
「神田…!」
その声で万里愛の刀が止まった。何も知らずに現れた標的をその目で捉えた彼女は、小豆を視界から外して神田に襲いかかった。木刀が当たれば神田でも昏倒するだろう。しかし神田は至って冷静で、素早く振り下ろされた木刀を容易く片手で掴んで万里愛に反撃を入れた。流石は成人男性、少女に簡単にやられない。
「うっぐ…」
万里愛は大きく退き、腹を押さえて蹲った。その直後、彼女の足許の色が変わった。水が広がる。神田は反撃の際、万里愛の下腹部を殴ってしまっていた。しかも思い切り。左手だから少しだけ威力が落ちたが、それでも万里愛に重大なダメージを与えることができた。
「うぁぁぁ…」
じょろろ…とひとしきり出切ると、万里愛は両手で顔を覆ってさらに縮まった。おもらし少女の恥じらいは神田にとって大きなインパクトであり、彼は木刀を拾い上げるのも忘れて万里愛に手を差し伸べた。小豆はまた殺されそうになったのに殺し屋を助ける神田を見て感動した。
「ふえぇぇん…」
万里愛は神田の手に気付かずに泣き続けている。神田が触れるのを憚ったので先に小豆が触れると、万里愛は振り払うように立ち上がって神田の脇を抜けて去ってしまった。残ったのは万里愛のおしっこと木刀。
「どーすんだこれ…」
「とりあえず流そうか…」
2人はバケツに水を汲んでおしっこを流し、一息ついて部屋に戻った。
「…って窓割れてるじゃん!」
「気付くの遅いなぁ」
神田は怒っても仕方がないと言い、淡々と業者に依頼をした。
万里愛の行方が気になるが、小豆は買い物を果たせなかったことを神田に詫びてもう1度行くと言った。すると神田は彼女の苦労を察して一緒に行くことを提案したので、2人で行って目的の品とご褒美のアイスを買って帰った。
「過激派だったあの子が任務に失敗するってなればより強く非難されるだろうね。逃げるのも当然かもしれない」
神田はそれより先に準備を整えて再挑戦する可能性のことを考え、ガラスを業界トップシェアのところの最上級のものに替えるか検討した。万里愛のことは気にならないのかと尋ねられると、自分は便利屋ではないと言って小豆の勘違いを防いだ。
「俺を殺したい人がいるのは構わないよ。誰だって誰かしらには恨まれてるんだから。けど全員が全員俺に負けて匿えっていうのはおかしな話だろ?」
「そうだね。あたしが神田の厚意でここにいるわけだしね」
感謝の気持ちを思いだしたならば、軽々と敵に有益なことを考えない。小豆は可哀想な少女のことを忘れて昼食を作り始めた。と言っても調理が極めて簡単な茹で饂飩だ。ただ茹でてつゆをかけるだけ。それでも小豆の手際は悪く、鍋に水をたっぷり入れたと思ったら蛇口を捻ろうと手を離してしまい、折角注いだ水を半分もこぼしてしまう。ドジに加えてバカも入っていると思った神田は小豆が怪我をしないように見守りながら昼のニュースに耳を傾けた。最近になってまた無職息子vs老齢親のバトルが頻発しているらしく、実に嘆かわしい気分になった。こうした社会的な事情が有志に委員会を創設させたのだろうから、貧しい無職には是非とも働いてほしいと神田は思うのだった。
タイマーの開始を忘れたせいで緩めになった饂飩を食べていると、訪問者があった。どうせセールスだと思っていたが、小豆のほうが出てしまった。ドアの向こうにいたのは大人の女性で、物腰柔らかそうに尋ねてきた。
「ここに小さな女の子が来ませんでしたか?」
神田も小豆もすぐに意図を察し、嘘をついて万里愛を守ろうとした。その策が通用したかはわからないが、女性は頭を下げると去っていった。
「ここに来てたら任務失敗は確実で、来てなくても遅延ってとられるだろうね」
「ああ、けど俺が怖れているのは手に負えない数で攻め込まれることだけだ」
神田は戦闘のプロではない。一般的な成人男性だ。プロレスラーのような女性には負けるだろうし、集団にも負けるだろう。だからそのような相手と戦うことを嫌った。
神田はまたゲームを始めた。小豆が昼寝を始めたので文字での会話となったが、彼の手捌きは仲間から神と呼ばれるくらいのもので、右手でキャラの操作、左手で文字を打つという人間離れした動作を実現している。今日も高レベルのパーティーを作って高難度のクエストに向かった。攻略に謎解き要素があり、特定のジョブのキャラクターを連れていないと突破することができないというダンジョンがある。では他のプレイヤーを加入させねばならないのかというと、そうではない。このゲームではレベルに応じてジョブが解放され、街でいつでも切り替えができるようになっている。メイン職をヘヴィーファイターにしている神田だが、他のジョブもばらつきこそあれ最低限は育てている。今回そのジョブの人がいなかったので、神田が切り替えをしていた。当然だが戦術の変更が必要であるため、指令役がいつもとは違う指示を出す。神田はすべてのジョブの基本的な立ち回りを把握しているため、惑うことなく仕事をしっかりとこなしている。
「さすが神田くんですわぁ」
「シーフでも間違わないもんねぇ」
「250時間もやれば忘れんでしょ」
ライト層もいるこのゲームですべてのジョブの特性や立ち回り、スキルの範囲や効果を網羅している人は5%程度しかいない。神田はその1人で、どんなジョブでも完璧に動かす。好き嫌いはあるが、得手不得手はない。
「pf」
「俺hヨロ」
指令役に戦術を組み直してもらうと、それが功を奏して敵を撃破するに至った。綻びが生じたときのリカバー能力にも長けている神田がいるのといないのとでは大きな差がある。大きなクエストを終えた神田は短い休憩を挟むと次のクエストに出発するべく参加者を募った。
「んふふふ」
神田は振り返った。小豆はまだ眠っている。声がしたから寝言だろう。なにやら幸せそうだから大きな音をたてないように一層気をつけようと思った。なかなか仲間が集まらないので席を外してトイレに行くと、帰ってきたときにまた小豆が寝言を出した。
「うん、すきー…」
身を縮める動作もついている。神田は訝しんだ。爽やかな感じではなく、とろっとした感じの喜びだ。スープではなくポタージュのような…
「はっ…!」
小豆が目を覚ました。周囲を見回して幸せが途切れたことに気付くと、残念そうにゆっくりと起き上がった。
「何の夢だよ」
「あ、寝言してた?うわ、恥ずかし」
小豆は夢のことを詳細には憶えておらず、神田に訊かれても抽象的にしか答えられなかった。そこで神田は核心を突いた。
「小豆って彼氏いるの?」
「えっ?」
男に恋人の有無を訊かれたから、小豆は惑って答えを考えてしまった。どうすれば穏便に終わらせられるかわからず、正直に言った。
「いるよ…」
詳しいことを訊いても差し支えないということだったので教えてもらった。小豆の彼氏は組織の人間で、これまで数人を処分したという。小豆が脱退したことで会うことができなくなったが、関係の解消は明言されていない。
「じゃあ悪いことしちゃったねぇ。俺が素直に殺されてれば組織に戻れたわけで、『よくやったね』っていーこいーこするんでしょ?」
神田は恋人とはそのようなものだと思っている。小豆は数日前を思い出し、付き合いたてだったから神田の妄想と似たようなことをしていたと語った。
「付き合いたてなのにすぐに引き裂かれてお気の毒…どうしよう、今から俺が死ねば戻れるのかな」
「そんなことしなくていいから。意外かもしれないけど、考えてはいたと思う」
ここで神田が考えたのは、彼氏が自分を殺しに来るということだ。愛する恋人を帰らぬ人にしたことは彼にとって非常な憤怒となることだろう。鬼の形相で襲いかかってきても仕方ないと思いながらも、神田は負ける気はないと不敵の態度を示した。
「そもそも男ってリアルじゃ好かねぇし、ましてや小豆の彼氏となるともう殺しに躊躇ないね。かかってこいや」
拳を突き出した神田に対して小豆は相手が戦闘のプロであることを伝えて鍛錬を勧めた。そこで神田はネットショップでトレーニング用具を注文して自重筋トレを始めた。
「負けるのが神田のほうだとしても戦って欲しくないけど…いずれ戦うことになるのかなぁ。そしたらあの人はあたしをどうするんだろ」
「残念ながらそれはねぇな。俺は男との喧嘩で一度も負けたことがない。なんでかって、近くに女がいたからだ」
カッコ良いところを見せようと夢中で戦ったら勝ったというから、今回も夢中で戦うのだろう。気の狂ったように暴れる人が最も危険という話もあり、神田の夢中の暴力が小豆の彼氏を脅かすことになるかもしれない。神田の武勇伝には全く興味なしといった様子の小豆は自分のことばかりを気にした言葉を連ね、神田に答えを求めた。
「離別はどんなときだって辛いもんだ。彼氏持ちだということを知ればもう少し気を利かせられたかもしれない」
「一緒に買い物に行ったときは楽しかったけど背徳感があったんだ。まるで恋人みたいな感じだったし、店の人にはそう勘違いされたし…」
もっと早く言えと怒ることなく自分の今後の振る舞いを考えた神田は、小豆が自分と離れていても安全に暮らせるような場所を探し始めた。金があるから賃貸を契約することくらい簡単にできるし、家賃を払うことも定期配達を頼むこともできる。
「やっぱりこの世は金だわな~」
真剣に自分のことを考えてくれていると捉えた小豆は自分の中の蟠りが神田に迷惑をかける要因となってしまうことを予想し、踏ん切りをつかせる方法を神田に問うた。
「それは俺と彼氏の決着によって定まる…けどその前が問題なんだよね?」
「うん…あたしは神田には大きな恩を感じてるけど、彼氏のことを捨てて神田のところに居続けるのは彼氏にひどいと思うんだ。神田は今の状況を2股だと思う?」
「いや、俺ら同居してるだけで付き合ってはないじゃん。仲間以上の関係になった記憶はないぞ?」
「だよね。よかった神田が勘違いしてなくて」
神田は小豆を勝手な人と思ったが、それを言葉にすると雰囲気が悪くなると思って胸に留め、小豆への言葉を練った。
「不貞を働かなきゃいいんだろ?今のところ俺にそのつもりはないし、その気になれば奪い尽くす気でやる。お前が背徳に奔っても戦うのは俺と彼氏だ」
誰もが願いを叶えながら罪を免れることを望んでいるから、小豆は自分が悪者にならないことを聞いて安心した。複雑なことを言わなくなった小豆は神田の尽力に感謝して一緒に夕飯の買い物に行くことを提案した。
「あたしはまだ神田にお礼をしきれてないと思うんだ。だから苦手なことを克服してでもまともなことができるようになりたい」
ドジだから家事をやると何かしらの失敗をするのだが、それを怖れ続けるのは性に合わない。『できない』が『できる』に変わったときの喜びは見ている神田も味わえるだろうと思ったので、彼の力を借りながら挑戦することに決めたのだそうだ。
「その気になったときにやっておくのは正しいかもしれない。失敗しても大抵はなんとかなるんだから、やればいいと思うよ」
前向きなことを言う神田のことを優しいと思うのだが、それと同時にもう一つの感情が芽生えていた。
買い物を終えた神田が夕飯の時間までと決めてゲームの世界に入ると、小豆は外出した。駅のほうへ行って暇つぶしをするという漠然とした説明をした彼女の行動が気にならないでもないが、今はゲームのことに集中しなければ仲間からの信頼が揺らぐ。現実のことに殆どプライドを持てない神田だが、ゲームについては譲れないものを持ってやっている。雑念と呼ぶべきものに惑わされたとき、それは引退のときだ。
このゲームには多種のエモート(キャラクターが感情を表現する動作)があり、それで遊ぶことができる。真剣にバトルに取り組むプレイヤーにとって街でのエモートは癒やしの1つであり、遊び心を解放する手段でもある。神田たちは効率プレイヤーなので街に戻って遊ぶことなくすぐに次のクエストに出るのだが、日課が終わったならばそれをしても良いとクランのルールに定めている。1人が遊び出すとそれに続いて仲間が動くため、しばらく楽しい時間が流れる。神田は久々にやったことでこの時間の重要性を思い出した。
夕飯の時間になったので神田が支度を始めたのだが、肝心の小豆が帰ってきていない。買い物は食料より先にスマホを買っておくべきだったと反省したが、その気持ちが小豆に伝わることはない。料理に慣れている神田が手早く1品を完成させたのに小豆が帰ってこないから心配になって駅のほうへ出ていった。すると階段を降りる前に小豆が帰ってきたので、少しムスッとして迎えた。
「思ったより楽しくてさ」
「なにが?」
「電気屋。家電とかゲームとか見てたらこんな時間になってた。すごいね、暇なときはあそこに行くわ」
神田は反省の色のない小豆の態度に不機嫌になりかけたが、自分の方が年上だからこの程度のことで腹を立てるのは大人げないと思って気持ちを留めた。きっとこの感情は父親が娘に抱くものと同じだ。娘と同じように小豆も遊びたいのだろう。
「メシ作っちゃった」
「ありがと。お腹空いたわー」
今日は皿を落とさなかった。簡単豚肉野菜炒めを大量に食べると、神田はまたゲームに潜った。小豆は風呂に入り、出て髪を乾かし、歯を磨いて眠った。寝るのが早いのは健康の秘訣だと思うので神田は見習いたかったが、日課を終えたら日を跨ぎそうになっていた。
神田は風呂に入りながら歯を磨き、髪を乾かして寝た。今日は昨日とは違う気分だった。
2人目のクセモノ登場です。『愛』を『あ』って読むの個人的にはあまり好きではありませんが、『亜』ってあまりよくない意味があるって聞いたので使いませんでした。『金星』で『まあず』がいる時代ですから、ぶっちゃけどうでもいいですね。万里愛ちゃんは王道を往くツインテロリです。神田の大好物。ちなみにこの話を全年齢にできなくなったのはこいつのせいです。