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第百十九話 山のあなたの空遠く

「タキ・・・・。」レンジョウがとても冷たい声を発した。

「お、おう・・・。」タキと呼ばれた男が返事をする。

「”おう”じゃなくて”はい”だろう?」更にレンジョウの冷たい声。

「はい・・・・。」タキが素直に正しい返事を返した。

「こっちに来い。それとも?」

「そっちに行きます。」タキはベルトごと武装を外して床に投げた。

「素直でよろしい。」実のところ、レンジョウはタキの事を見ていない様だ。


「ここに来て、床に伏せてろ。そうすれば、前回同様に危害加えるのは無しだ。」レンジョウは目線はそのままに、指で床の一角を差した。

「わかったさ。」タキは素直に従った。声に安堵の響きがある。


「スパイダー・・・・。」レンジョウは凄んだ。大男にすらそんな表情はしなかったが、今は敵意満面で歯を剥き出している。

「・・・・・。」もう、今回はスパイダーは両手を挙げたりしなかった。黙って腰の鞘から剣を抜いた。

「お前、俺達に勝てると思ってるか?アローラの弓から逃げようにも、あのクソ長い真っ直ぐの階段だ。それを無事に走り抜けられるか?」レンジョウはそう言うが、これは降伏を求めているのかな?


「マキアス、例の”月の鍵”を拾っておいてくれ。万が一にもあの盗賊の手に入るとマズいからな。」俺は頷いたが、あの馬鹿強い大男が俺に向けて口を開いたんだ。

「君、それはやめておいた方が良いぞ。あれは許されていない者が触れると災いを及ぼすから。具体的に言うと、君は消し炭になるだろうかな。」俺はギョッとした。

「俺は許されていないんだろうね。」そう聞くと、大男は黙って頷いた。


「シーナ、君が持ちなさい。」続けてそう言ったんだ。俺はチーフの方をチラリと見たんだけど、気が進まない様だった。

「あんたは、片目で大男で。顔はちょっと違うけど、あの人なんだよね?”月の者”の・・・。」

「だから君、あまり・・・。」

「わかってるわよ。大事な事は言わないし、多分本当の事は私にもわかってないんだろうから。でもね・・・・。」


「どうして、こんな危険なモノを、私に渡そうとするの?世界そのものが破滅に向かって転げ落ちて行った、あの世界と同じ事が起きるの?これだけは答えて。」チーフは懇願したけど、こんな姿と表情を見るのは勿論初めてだ。

 畜生、俺の中でまたチーフの評価が上がっちまったぜ。レンジョウ、本気でお前が妬ましいぞ。


 大男はしばらく考えていた。多分、許される事と、許されない事。それらを選別するために熟考していたのだと思うね。

 その間も、レンジョウやアローラちゃんは盗賊野郎と睨み合ってる。

 俺達の会話を聞いちゃいるんだろうけどね。

 タキって呼ばれてた男(多分、報告にあったカオスの国の勇者だろう)は、言われたとおりに床に伏せている。

 ここまで素直だって事は、余程厳しくレンジョウ達に教育されたからだろう。それで今も生きてるって事一つでも、こいつが余程強いか、強運なのか、その両方なのかは判る。

 そして、顎に手を当てて考えていた大男が、遂に口を開いた。


「これくらいの答えなら許されるだろう。実のところ、それは武器等ではないのだよ。武器の形はしているが、それはやはり鍵なんだ。」

「他の世界の君は、それを武器として使ったのだろう。そうせざるを得なかったのだから。けれど、それはやはり鍵なんだ。来るべき選択の日に、人類全ての意思が固まれば、それは正しく発動される。」


「どう言う事?それを私が正しく使えると思っているの?そもそも、武器としての使い方以外、私はこの代物について何も知らないのよ?」チーフはまだ”月の鍵”を取ろうとはしない。

「ふむ・・・困ったね、君と言う女性にはまったくもって。わかった、譲歩しよう。君のここでの”使命”が終わったなら。その鍵について、一番良く知っている方を紹介しよう。約束する。」大男は、右手を挙げて宣誓した。


 憂いに満ちた顔で、俯いて前髪を垂らしたチーフ(更に美人度マシマシ!)は、ようやく歩みはじめた。「あんた達の誓いは絶対だものね。信用する。でも、これは預かっておくだけ。使うのは無しで行くわ。」そう言ってから、床に転がる”月の鍵”を拾い上げた。

 チーフは、それを嫌悪の混じった視線で見つめていた。その姿はとても悲しげでもあり・・・俺は目を離せなくなっていた。


 そんな俺を再び振り向かせたのは、レンジョウの一喝だった。

「さあ、こっちの用は済んだみたいだ。次はお前の番だ。盗賊野郎!」


****


「外野がうるせえよ!」俺ぁ、思わず怒鳴っちまった。

 俺の怒声に、レンジョウが意外な顔を浮かべた。そうだ、こいつは外野なんだ。

「おい、デスストライク。いや、お前ぇは、俺の知ってるあいつとは別人なのか?」


 ふん、困った顔をしてやがるぜ。だがよ、確かめずにはいられねぇっての!

「お前ぇはよ、俺と一緒にバルディーンに召喚された勇者だよな?俺とお前、もう消えちまったシャラ。お前等は、ラサリアの盾として表で戦ってた。俺は裏方だった。どこにでも蔓延る悪。それを制する毒として、俺は盗賊どもを管理してたって訳だなぁ。違うかい?」

「違わないね。そうだった。かつてはね。けどね・・・・。」

「けど、なんでぇ!」


「そうだよ。我はお前の知っているデスストライク、剣士の勇者じゃない。けどね・・・。君が我の旧友である事は間違いないんだ。」

「やっぱ、あの天井の文字はおめぇが・・・・。」

「話を最後まで聞きなさい。君自身もなんだがね。バルディーン殿が召喚した盗賊の勇者本人じゃないと、そんな事は考えた事もなかったかい?」


 俺ぁ、思わず目を剥いちまった。

「どう言うこったい?」こいつ、何言ってやがんだ?

「どう言う事なんだ!」俺が怒鳴っても、屁とも思ってやがらねぇ。けど・・・。

「目覚めれば判るさ。そうだよ、拘置から解放されたら約束のとおりにして欲しいね。」

 目の前に、デスストライクの姿をした別人が迫って来る。ゆっくり歩いて来る。

「約束だよ。ほら、君には念を押して教えた筈だよ。」奴は屈んで、顔を俺の目の前に据えた。

「忘れて貰っては困るよ。ね?」と言うと、それっきり、俺の視界は真っ暗になった。


****


「エゲツねぇ!」

「凄っ!俺、人間があんな横回転するまで殴られたの、初めて見たっす!」

「我は活殺自在だからね。実は手加減の達人でもあるのだよ。」

「あんた、本当は素手で俺と殴り合っても楽勝で勝てるんじゃないか?」

 レンジョウの言った事に、大男はワハハと快活に笑っている。


 ふと見れば、さっきまで弓をしっかり構えていたアローラが、俯いて元気なさそうに立っている。

 その傍らには、シュネッサが控え、アローラの方を心配そうに、痛ましげに見つめている。

 しばらく考えた末に、私はレンジョウに呼び掛けた。


「レンジョウ!あんたの可愛いアローラが大変よ。こんな所にわざわざ出向いて、あんたの為に頑張ってくれたのにねぇ・・・・。なのに、存在それ自体を全否定されちゃったら、この子どうしたら良い訳?」

 レンジョウは振り返って困った顔をしている。私とアローラを交互に見ている。

 当のアローラはと言うと、私の方を睨んでいる。この恩知らずめ!まあ、良いわ。


「私はこの子は知らないの。多分、私のやって来た世界では事件の序盤あたりで死んじゃってたんでしょうね。でも、この子は立派に、こんな恐ろしい戦いすらも戦い抜いたし、生き延びた。そうじゃない?」

「・・・・・。」

「都合悪かったら黙るの?それって、卑怯じゃない?それとさ、あんたの理屈で言うと、私が姫様にお仕えするのも駄目だって事になるのよ?だってさ、フルバートとの決戦で、私が後方で指揮取ってる柄だと思うの?」


 あれ?今、私は何て言った?姫様?お仕えする?


「なあ、レンジョウ君。」気絶して鼻血を未だに垂らし続けるスパイダーを肩に軽々と担いながら、ボロボロの鎧の大男がレンジョウに語り掛ける。

「先程も言ったとおりさ。連れて行ってあげなさい。アローラ君を。君は孤独になっちゃいけない。また・・”元”に戻っても良いのかね?」大男の隻眼は、静かな光を湛えながら、そこから同情や憐憫、ほのかに寂し気な何かも。


”良い事をしたね、君。”そう誰かに言われた気がした。

 ふと見ると、大男がウィンクしている。隻眼のいかつい男からウィンクされるのは・・・正直キモかったが。

 だって、両目を閉じてるのと同じじゃない?そもそもから、こんなイカつい男がウィンクするなんて間違ってるわ!

 そして、レンジョウの方を見ると、これも考え事をしていた。

「”元”に戻るか・・・・。」それから、私の方を向き、アローラの方を向いた。

「兄貴、俺からも頼みます。アローラさんの気持ちを袖にするとかありえませんよ。罰が当たります。」カナコギもそう言った。

「私からもお願いします。命を救っていただいた上に、お願いするなど厚かましい限りですが。」シュネッサも懇願している。


「しかし、何で私がこんな事を言った訳なのかな?」敵に塩を送ったのと同じよね。でも・・・気分は晴れ晴れとしていた。

「本当の君は、そんな優しい人だからじゃないかな?他人の幸福を強く願い、他人の不幸を嘆き悲しむ。誰かが去って行くのに我慢がならない。」

「だからこそ、君と同じ方向を向いて歩く強い男に、ここまで惹かれてしまうんじゃないかな?」

 大男の静かな声が聞こえる。

”そんなのわかってるわよ!”と思わず怒鳴りたくなる。けれど、正しい言葉と言うものは、意固地にならなければ、結局は認めざるをえないものなのだ。


 小さく頷いてから、私は大事な事を思い出して実行した。


”月の鍵”を”所定の場所”に戻すのだ。私がその方法を”思い出す”と、それは命令に従って、空中にゆらぎを束の間現したかと思うと、私の手の中からふわりと消えた。

「そうだ、それで良い。君は”パーミッション”を受け取った。これで、我の仕事は残り一つと言う事だろうかね。」そう言いつつも、大男は私ではなく、レンジョウを見つめていたのだが。

「素直になるだけで良いのにね。」と私が呟くと、大男はウンウンと頷いたものだ。


****


 母の声が聞こえる。

”山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う。ああ、我人ととめゆきて、涙差しぐみ帰りきぬ。山のあなたになお遠く幸い住むと人の言う。”


”主税、これは貴方のご先祖様の国の唄なのよ。”後で知ったが、その作者の生まれ故郷は、今は別の国の領土になっているそうだ。


”主税、人生はままならないもの。不幸はやって来るかも知れない。けれど、世界は美しいの。貴方は不幸や挫折で何度か、もしかすると長い間ずっと下を向いてしまうかも知れない。けれど、地面にも花は必ず咲いている。”

”貴方が上を向けば、梢の上にも花が咲いていて、雨があがれば、太陽が。夜になれば月が見えるでしょう。この世は美しい世界なのよ。”


 そうだ。あのインターハイで負けた後に、母がそんな風に言っていたな。

 その後に、母の言っていた不幸。叔父の裏切りと、両親の事故死が起きて・・・。


 俺は随分長い間、本当に長い間、下を向いて暮して来た。花はあちこちに咲いていたかも知れないが、それを見向く余裕すらなかった。

 二十歳の時に起きた、あの馬鹿げた事件。あの時も。

 二十三になって、俺を拾ってくれた人達の期待にも応えられず。

 自棄になっていた俺を拾ってくれた社長も去ってしまい、借金取りと称するゴロツキどもと揉めて、警察のご厄介になり・・・何故かここに居る。


 挫折、挫折、挫折・・・・。俺の”元”って、そんな事の繰り返しだったんだな。

 それで、俺はその挫折の連続を運命として受け入れていた。まあ、わかっていたが。


 梢の方を、更に上の空を。幸せを求めて、それが遂に手に入らないものだとしても求める心を取り戻す。

 山のあなたにも、空遠くにも幸せはないのかも知れない。ただ、わかっている。

 ここにはある。集まった仲間達。こいつらは、俺の”元”の世界に確かに居るんだと。

「アローラ!」俺は呼び掛けた。

「はい・・・。」返事が小さいな。

「さっきの言葉は取り消す。済まなかった。」

「はい!」今度の返事は大きかった。涙目でも、アローラは笑顔を取り戻した。


 シュネッサが黙って深々とお辞儀をしている。

 全く・・・。鹿子木がやはり黙って軽く手を叩いている。マキアスがニヤリと笑う。

 シーナも、大男も、揃って笑顔でこちらを見ている。


 全く・・・こいつらは俺には相応しくない連中だ。揃いも揃って、上等過ぎる奴等ばかりだ!

 アローラは、横から抱き着いて来たシュネッサの胸に頬を寄せて、こちらを見つめている。


”目を開きなさい。頑固に口を結んでいても、心の中の優しさに目を背けては駄目。”

「そして、左の眼で人を見なさいか・・・・。」俺は呟いた。


「うん?左の眼で人を見る?それってどう言う意味?」シーナがその言葉に妙に食い付いて来た。


「いや・・・。」俺は思わず大男を見た。彼にはそれが不可能なのだから。大男は軽く首を横に振った。気にするなって意味か?

「俺の母親が言ってた言葉さ。人は何故かは知らないが、自分の好むものを左眼で見るんだそうだ。だから、人を好きになりたいなら、左の眼で見ろって言ってたんだ。それだけだよ。」


「左の眼で人を見る・・・・。」シーナは何かを考えていた。けれど、それが何かは俺にはわからなかった。もしくは、誰の事を考えていたのかも。


****


「では、この先に進もうか。」大男がそう言った。肩の上の盗賊は、完全にのびており、脚をダラリと垂らしたままだ。

「あのぉ。俺はどうしたら良いのかな?」タキが恐々と言う感じで尋ねて来た。


「ダークエルフの流儀だと、勿論・・・・。」シュネッサは自分の首に右の親指を添えて、シュッと左から右に一直線に動かした。

「勘弁!それだけはご勘弁!」タキは這い蹲ったままで大声で懇願した。

「ハイエルフの流儀でも、そこから立ち上がって逃げようとしたら・・・・。」アローラも同様の動作を行う。


 何やら、いたぶっている様で、タキが可哀想になって来た。しかし、俺からも言う事は言うべきだな。

「タキ・・・。お前はこの旧市街で建物から転落した時に”恩に着る”とか言ってたよな?」

「ま・・・。まあな。」タキはひんやりしたこの大広間の気温にも関わらず、額に汗を流し始めた。

「それで、次に寺院での大騒ぎの時にも俺達を追い掛けて来たが、あれはそれからどれくらい後だった?」

「あ・・・ああ。大体30分後だったかと思うな。」奴は自分のかいた汗を手で拭い始めた。


「それについてどう思う?恩に着た後30分で再び敵に回ったお前の態度についてだ。」何やら、俺までとっちめるのが止まらなくなって来た。

「でもよう!騒ぎが起きて、仲間が全員飛び出して行くのに、俺だけさっき助けられたから今回はパスしますなんてできるかよ!」半ば自棄になったのか、タキもヤマを返し始める。

「そう言う時は”すみませんでした!”だろう!?」と俺もついつい怒鳴ってしまう。


「すみませんでした!」ヤケクソ気味にタキが返事をする。

「よし、許してやる。立てよ。」俺が言うと、「縄で縛ったりはしないのか?」とタキが聞いて来たが。

「いや、お前を動けなくする方法なら、もっと手っ取り早い方法がある。」俺は鼻血を出しているスパイダーを指差した。

「ご勘弁。ホントご勘弁。大人しくしてますから。」とタキが答えたので「良し。」とだけ言って、タキに前に進む様に促した。


「鹿子木、マキアス、こいつの武器と、彼の大斧も持って来てくれないか?」俺は二人に頼んだ。

「タキって奴の武器は何とかなりそうだが、あの大斧は・・・。」

「大丈夫だ。あの斧は、見てくれよりずっと軽いのだよ。持って見ればわかるさ。」大男はそう言うが・・・。

「あの斧を何度か防いだが、凄まじい重さを感じたが?」俺がそう言うと、「バルディーン殿は幻影魔法を極めていたのだよ。あの斧は、幻影魔法の付与奥義である”ファンタズム”の効果がある。君は我の攻撃を防いでいたつもりで、その実は大変なダメージを負っていたんだ。」大男はそう答えた。

「ホント、どうやってこんな手合いに殴り合いで勝てたんだよ。レンジョウ、あんたやっぱりイカれてるぜ。」タキがそうぼやいたので、頭を軽く小突くと、電撃が走り、タキはギャア!と言う悲鳴を挙げた。


 やはり、ちょっといじめ過ぎている様な気がした。


****


「さあ、ここからがフルバートの秘密であり、カーリの魔力の源泉の場所なのだよ。」

「彼女の秘密を私が説明しようではないか・・・。」


 彼は大きな扉の前に立った。

「門を護る者たる”我”が命じる。我等に道を開けるべし!」

 これが門を開く秘密の言葉なのだろう。あるいは奴でないと門を開ける事はできないのかも知れない。


「いよいよ、任務の最終目的地に到着した訳ね。」シーナがそう言う。

「まあ、それはそうなんだが、お前は彼の何を知っている。彼の言う事を全て信じている様だが。」

「それは言えない。けれど、彼は嘘を吐かないの。そう”造られて”いるのよ。」

「そうかい。お前自身も、以前からのシーナであり、以前からのシーナではない。そう言っていたな。」

「うん、現実にそうだから。」

「わかった。けれど、シーナはシーナだからな。俺はお前を信じる。お前が信じられない俺なら、俺には何の値打ちもない男って事になるだろう。」

「レンジョウ・・・。」


「さあ、こんな面倒な用事はさっさと済ませてしまおう。やる事は沢山あるんだし、元の世界にも戻らないといけない。その方法それ自体がわかってないんだからな。先は長いし、終わりは見えないんだ。」

「そうね・・・・。」


”山のあなたにあるのは、幸いでなくても良い。どんなに過酷で、先が見えなくても、ゴールまで走り続けるだけだ。決して泣きながら帰ってきたりはしない。”


 そして、周囲を見回す。”こいつらと共にな・・・・。”俺は、一つの答えを得るために、扉をくぐり、先に進んだ。

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