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第百十八話 一発勝負

「お前が使った事のある、とんでもない威力の武器?」

「そうよ、私が居た世界で。そのせいで・・・。」シーナの言葉を男は遮った。


「君、我でさえ我慢しておるのに・・・。」

「君が全て話してしまって良い道理はないのではないか?」幾分笑いを堪えている様でもある。


「・・・・・・。」シーナは男に諭されて黙った。様に見えた。

 しかし、両手を広げて、シーナを庇う様にしているマキアスの姿を見れば、違うとわかる。

 マキアスは顔を引き攣らせて、恐怖に脂汗を流している。


 奴は、俺の方に向き直った。右目が爛々と光り、身震いする程の殺気が伝わって来る。

「君、やはり男なら、力と力の勝負で決着すべきではないかな?我もそれ程の余力がある訳ではない。お互い、一撃に勝負を賭けようではないか?ええ?」

 俺は黙って拳を固めた。そう、一撃勝負なら・・・やはり拳闘って事になるだろうな。

 奴はニヤリと笑って、盾を構えた。右手の物騒な武器はダラリと下に垂らしている。


****


 圧倒的な殺気と、痺れる様な視線。それらの呪縛から、私は逃れた。

 さっきまでの無気力からも。

 レンジョウが戦うのだ。見届けなければならない。そして・・・彼がボクシングで戦うのなら、私はセコンドの役目を果たすべきだと心得たのだ。


「レンジョウ!彼の構えは下段からの後の先狙いよ!月の鍵は身体に触れるだけで致命的な損傷になるの!」

 レンジョウは、返事の代わりに片手を軽く上げて見せた。


****


「なあ、あんた。」俺は一旦腕を下げた。

「うん?何か疑問でも?」

「あんた、向こうの世界に居たのなら、俺の試合のVTRとかは見てくれたか?」

「いや、残念ながら、その機会には恵まれなくてね。今度動画サイトを探してみるよ。」

「ああ、そうかい。」構え直し、距離を詰める。


 もうわかっている。こいつの筋肉の動きは全く人間の動きと同じだと。

 稲妻の籠手の加速能力が無ければ、俺は全ての面で不利だっただろう。

 奴は、凄まじく長い間鍛錬した結果、ここまでの武技と目と動きを手に入れた。それらが肉体に染み付いて、瞬時に反応するだろう。


 俺は脚を使って掻き回す事にした。幸いと言うか、先程の斧よりも、今回の剣は短めになっている。

 当たれば終わりと言うのは大きなハンデだが、一度本当ならば死んでいた筈の負傷を負ったせいか、覚悟だけはキッチリ決まっていた。慎重に、そして最後は大胆に一撃で決める・・・。


 稲妻の籠手が、ほんの短時間でも奴の攻撃を遅滞させられる事も確認済だ。

 ボクシングと空手の違いは何か?俺は間合いだと思っている。

 ボクシングはインファイト、相手の間合い内に入って叩き合うやり方もある。

 アウトファイトは、リーチを活かして間合いの外側から攻める。そして、相手のリーチは俺より長い。腕も長く、剣まで持っている。腕一本分よりまだ長いのだ。

 それに対して空手はと言うと・・・。


 俺はプロのデビュー戦の事を思い出していた。奴に俺の動画を見たかと聞いたのはその試合だ。

 俺のデビュー戦のマッチングは、実際、何でこんな奴がと言う位に実力派を当てられた。

 既にアマチュアで何十勝もしている、とんでもない奴だった。

 素早く、リーチも長く、テクニックも優れ、俺よりも若い。何より上体の柔らかさが抜群で、将来の世界ヘビー級に挑める逸材とか言われてた奴だ。


 俺と奴の位置は目まぐるしく変わる。奴は下段からの斬り上げで最初は始めた。

 途中からは中段、下段、下段から振り切って上段と同じく目まぐるしい。


 最初の大斧の際には、シーナの使ったハルバードの訓練が活きた。俺は例の長さを偽るやり口を警戒していたのだが、流石にそれは片手ではできなかったみたいだ。

 今回は最初の魔法剣クイックシルバーでの経験が活きるだろう。ありがとう、シーナ。

 そう思った時、シーナからのセコンド指示が届き始めた。


****


「3→4→3!」フェンシング同様の剣の技で戦うなら、私にもその順番はわかる。

 最速の組み合わせ、意表を突く組み合わせ、相手の開始時の構えで大体は理解できる。

 言ってる事は型の組み合わせではなく、実際はこの組み合わせは回避しろと言う掛け声みたいになっているが、それでも役には立つだろう。

「6が来るよ!」と言ったら、レンジョウは以前の酷い目を思い出したみたいで、斜め後方にジグザグに避けた。


 ほとんど信じがたいのだが、腹に稲妻の矢と、ダークエルフの長剣、背中にレンジョウの一撃と、破滅の雷と言う魔法を食らって、それでもまだこれ程動けるとは。

「4→2→6!」

 レンジョウは、とても慎重に一撃のチャンスを狙っている。


 後は、相手の隙、正しくは、自分がレンジョウとやり合った時に、この瞬間に攻撃されたヤバいと思っていた組み合わせを相手が取った時を知らせるだけだ。

 そして、その時は来た!

「2→4→5!今よ!」


****


「シュネッサ、レンジョウは勝つよね・・・。」あたしはまだ足がくっ付いていない。まだ立てないの。

「大丈夫でございます。あのお方は不死身ではないのでしょうが、不屈のお方です。あれ程の恐ろしい致命傷を受けてなお、その痛みと恐怖を覚えておいでなのに、一向に闘志が衰えない。真に、敵にすれば恐ろしいお方。」

「そんな男が、あたしの恋人なのよ?」と自慢してみた。

「左様ですね。アローラ様にあれ程にお似合いの殿方と言えば、諸国を探しても、あのお方しかおられないでしょう。」シュネッサはとても優しくそう言ってくれた。


「でもライバルは多いのよねぇ・・・。」自分の胸を撫でながら、あたしは泣きそうな気持になるの。

「良いのですよ。早くフルバートを陥落させて、レンジョウ様の言われるとおりに北の戦か南の戦にご一緒すればよろしいのです。よろしいですか?」シュネッサの瞳は凄く真剣で、狡猾な光を宿していたわ。

「シーナめは、アリエル姫様の側近として、ノースポートを留守にする事などできないのです。フレイア様にしても同じ事。つまり・・・・。」

「そ・・。そうね。」

「アローラ様は、あの方の特別な戦友になりえる、たった一人のお方なのです。貴女だけは特別なのですよ。」ああ、シュネッサ・・・。

「そ・・。そうよ。あたしだけは特別なのよ。」喉がゴクリと音を立てたわ。頬が熱くなる。


「さあ、お話はここまでです。レンジョウ様は決着をお付けになります。見逃してはなりません。」

「うん・・・。」凄い速度の戦い。あんなのには到底噛み込む事なんかできない。


「凄い、凄いよ。レンジョウ・・・。」これが見えている?もう一人のあたし。


****


「ふはあぁぁぁ!」ここまでは拳闘!しかし、ここからは空手だ!呼吸を切り替える。

 空手と拳闘の違い、それは、”常に空手は相手の間合いの外から攻撃する”と言う事だ。


 左足を踵から踏み込み、曲げた左腕を奴がかざした盾を掴むために伸ばす!掴まえた!

 後は右足を踏み込み、左手で盾を引っ張りながら。中段に構えた腕を最大に延ばす!

 右足は盾の縁を遥かに超えて、ほとんど奴の股間の前まで踏み込めた。

 前身の勢いを込めて、全身の体重を込めて、最大限のスピードで、アローラの矢傷と、シュネッサの刺し傷で弾けたり、穿たれたりした鎧の中央部、丹田の部位に正確に俺の”追い突き”はめり込んだ。


 紫電が迸り、無敵と思えた奴が前のめりに崩れて行く。しかし、それでは終わらない。

 更に左足を前進させ、俺も前屈みになり、右腕を腰あたりに貯めて、曲げた背筋と、屈めた両膝と、引き絞った右腕を一気に伸ばして、一直線に上に叩き付け、奴の顎に拳闘の技で会心の一撃をぶち込んだのだ!


 もう一度眩い電光が閃き、手応え充分以上の”右アッパー”の一撃で、奴の巨体が空中に舞い上がるのが見えた。その顔に意識は既になく、隻眼の右目には光が失せた様に見えた。遂に避け切った危険な武器は、奴の手を離れて宙を飛んでいた。

 そして、妙にゆっくりと奴の上体がそり返り、高度の頂点に達すると、次第に高度が落ちて、やはりゆっくりと背中から床に落下して行くのも見えた。

 奴の武器が床に落下して、鋭い金属音を立てたのも聞こえた。


 床に転がった奴は、小刻みに痙攣しており、しばらく動けそうにない。瀕死の痙攣ではない証拠に、奴の右目は光を取り戻し、下から俺をジッと見つめている。何故か満足そうに。


 思えば、同じ手で勝ったデビュー戦の後、相手のジムからの凄い報復があったんだ。

”将来の日本ヘビー級を担うだろう期待の新人を一発でぶっ壊した。”

”期待の超新星の出鼻を挫いて、精神的に再起不能にした壊し屋空手野郎”

”ボクシングの権威を損なった大振りのビギナーズラッキー、将来の日本ヘビー級の大きな損失”

 俺がどんなに惨めだった事か。しかし、そんな事は今の俺には些事でしかない。


 大事な事は、目の前で倒れているあいつの事だ。開いていた右目を閉じて、頬と唇には満足気な表情が浮かんでいる。僅かに身体を動かそうとしている。 


”殺してしまったかと思ったが・・・・。”そうでなかった事に、何故かこの勝負に勝った事よりも、俺は満足感を覚えた。


”実際、これは殺し合いだった。しかし、俺はあいつを殺し損ねたせいで、試合なり勝負となった。”この相手は理性のない怪物ではなかったし、俺の本意は死で決着を付ける事ではなかった。


”それもこれも、奴が常識外れに強かったおかげだな。”そう言う風にも思えるのだ。

 良い勝負だった。尋常の勝負であり、納得の行く結末であり、素晴らしい満足感が残った。

”この勝利は甘くなかったが、苦い決着でもなかった。”

 こんな厳しい勝利の後味が甘い訳もない。しかし、納得はできた。元の世界の政治力学で動く勝負より、余程フェアだった。

”本当に・・・これこそが、俺の願っていた勝利なんだ。誇っても良いんだ!”


 そう思えた瞬間に、俺は右腕を振り上げ、勝利の雄叫びを挙げた。

 その時まで、息を呑んでいた俺の仲間達は揃って歓声を発し、俺に向けて走り寄って来たのだ。


****


 走り寄って来た仲間達は、しかし俺に抱き着いたりはしなかった。

 俺の前に整列する様に並び、俺の事を見つめている。その時気が付いたのだが、シーナに至っては武器を放り出してこちらに駆けて来た様なのだ。

 だがまあ、そんな事でこんな時に小言を言うのは野暮と言うものだろう。


「シーナ、ナイスセコンドだ。本当にありがとう。」俺はそう言った。

 シーナは、多分内心が混沌としているのだろう。複雑な表情で、顔をクシャクシャにしている。

 俺が勝った事の喜び。俺が死に掛けた事への複雑極まりない感情。自分が俺の勝利に貢献できたと言う確信。その他の感情で揉みくちゃになっているのだろう。


 だから、シーナが発した言葉はこんなもんだった。

「あんたって、ホント馬鹿!大馬鹿!でも、でも・・・良かった!」と言って抱き着いて来た。

 あの凄い力で、我を忘れながら・・・・。

”神の加護”が掛けられている筈の鎖帷子を着ていてさえ、俺は絞め殺され掛けた・・・。

 俺はシーナの肩を叩いて、2回のタップした。ギブアップのサインだ。


 ハッとシーナが正気に戻り、俺は危うく俺は本日2回目の死を回避する事ができた。

「ごめんなさい。」と小さく声に出して、シーナはちょっと縮こまった。


「兄貴、あんまり役に立たなくてすんません。コケた時に、兄貴が助けてくれなかったらアウトでした。」鹿子木が詫びて来る。

「いや、カナコギさんの戦いは立派だったよ。俺から見ても、あれは凄い戦いぶりだった。相手が相手だっただけで、全然恥じる事じゃないよ。俺の方こそ、途中で手首を痛めちまって、背中から攻めてるのに、全然有効打与えられなかったんだよ。謝るなら俺の方だよ。」とマキアスも言う。


「そうね、あんたの給与査定、もう一段下げておくわ。」とシーナが混ぜると、マキアスは「人事権ないっしょ!チーフにはさ!」と大声を挙げたが。

「ううん。部長に、ここで私にぶん殴られる数を10回減らしたければ、あんたの給与査定を一段、20発なら二段下げて下さいって提案するだけで充分よ。でも、最低でも30発は殴るけどね。」「それだと、俺の勤務査定3段階下がるじゃないですか!」と真剣な顔でマキアスが抗議する。


 俺達がそれぞれに顔を綻ばせていると、シュネッサにおんぶされたアローラがやって来た。

 薄緑のスカートには血糊が黒くこびり付き、両足の膝の下には赤い筋がまだハッキリと残っている。

「アローラ・・・。」痛ましい傷。随分治ったとは言え、この傷は、多分両足が切断されていたのだろう。

「ごめんね、レンジョウ。ヘマしちゃって、途中からは弓も撃てなくなっちゃったの。」

「・・・・。俺が女に戦場に出て来て欲しくないと言った理由がこれだ。俺は、目の前で女が死ぬのを見たくないんだ。」俺は顔を背けた。


「レンジョウ・・・連れて行ってくれるって言ってたじゃないの?北か南の戦に・・・。」アローラはポタポタと涙を流している。

「連れてやるが良い。レンジョウよ、全ては君がしっかりして居れば問題ないのだよ。」その言葉を発したのは、地面に横たわるあの男だった。


****


「さて、もう此度の戦いは終わりだ。君の世界のルールでは、テンカウントで勝負ありなのだろう?」奴はそう言った。

「ああ、そうだ。それで異存はないのか?」俺もそう答えた。

「勿論だとも。良い勝負だった。ギリギリの線で君は競り勝った。我も全力を尽くしたが、君の健闘と、君の名セコンドの采配には、本当に感服したよ。完敗だ。」奴はニコリと笑い、次に鹿子木に向き合った。


「ところで、君の盾は丸いな。それは使い難くないか?君の剣術に向いていると思うか?」そう問うた。

「うーん、俺の剣術と言っても、思い付きの我流ですし。良くわかんないすね。」

「この盾はアリエル姫の父君の手による盾だ。弓矢を防ぎ、君が今持っている盾と同等の防御と移動力と抵抗力を与えてくれる。形も長方形で、君の全身を隠すには足りないが、君の剣術とは相性が良いだろう。」そう言って、青く光る盾を渡して来た。

「ありがとうございます。嬉しいっす・・・。」かなり恐縮と言うか、恐怖している風だ。


「そう言えば・・・。」アローラとシュネッサは何事かを思い出したようで、互いに顔を見合わせている。

「どうしたんだ?」と俺が問うと、「ううん、何でもないの。」と露骨に茶を濁した。

「実はですね・・・。」とシュネッサが言い難そうに話し始める。

「実は、魔法剣2本とこの宝珠をラサリアの派遣部隊に渡す代わりに、旧市街で見つけた魔道具や神器はヴァネスティに持ち帰りなさいと言われていたんですよ。」そう説明した。


「では、あの斧を持ち帰っては如何かな?あれもバルディーン作の逸品である故に。」奴はそう言ったが、「あんな斧を振り回せる勇者はヴァネスティには居ませんね。持ち帰るのも大変そうです。」とシュネッサは答えた。

「ふむ・・・では、彼等の装備などはどうだろうか?」と奴はこの大きな部屋の入口の方を指差した。彼等・・・だと?


「”善なる目よ!”」と察しの早いシュネッサが、再び宝珠を差し上げて、真実の光景の魔法を行使した。


****


”こりゃ凄い、凄過ぎる。あの拳骨勇者も勿論凄いが、斧を使っている大男、あれは輪をかけて凄い。”

 目を疑う光景だった。前後左右に合計5人の強烈挟み撃ちどころか完全包囲下で、あの大男は互角以上に戦っている。

 特に、ノースポートの危険人物として名高いシーナ・ケンジントンの戦いぶりは初めて見たが、質的には違うが、強さの格としてはあの拳骨勇者と互角なのではないか?

”レンジョウ一人でもとんでもないのに、二人目のとんでない奴が現れたってか?”。゜・(>Д<)・゜。


 俺の想像上のシーナは、ヒドラの背中に乗って、首を片端からぶった切る恐怖の竜巻と言う感じであり、グレートドレイクを唐竹割りに脳味噌を潰すだろう地獄の使者であろうか。

 それにしてもだ・・・そんなのを右と前に迎えた上に、殺し屋エルフが矢を放ってくるのを盾で当たり前みたいに防ぐとか。想像外よ、人外よ!(☍﹏⁰)。


 そして、そんなに強い奴等ですら、あの大男一人にやはり及ばない。剣士の一人が脚を払われて転倒し、突然現れた例のダークエルフが奇襲で大男の腹に剣を突き刺したまでは良かった。

 そこからが大どんでん返し。ダークエルフを庇ったレンジョウが首を叩き斬られて倒れ、殺し屋エルフも飛んで来た大斧で両足を膝のあたりから切断されて戦闘不能になった。


”こんな強い連中でもあいつには適わないんだ。”と戦慄していたところ、何故か大男はレンジョウの所に近付いて、何事かをさっき転倒していた剣士と話している。

”何なんだ?あの大男の意図がわからないぞ。”俺は更に接近する事にした。


 その後すぐにレンジョウは復活した。(つд⊂)シンジラレナイ

 首が急に引っ付いたと思うや、その後に流れ落ちた自分の血を啜ってる。ゴクゴクと呑んでる。

 。゜(゜´Д`゜)゜。コイツナンナノォ


 でもって、次は一騎打ち。見ててわかる。モルドラの4人の勇者全員総がかりでも、多分レンジョウただ一人に適わないって事が。

 俺もレイヴィンドも、あいつ相手だと何回の攻撃を凌げるのかわからない。もしかして、いつぞやの寺院の時みたいに一発で転がされてしまう可能性もあるか。

 そして、決着の時。レンジョウは見事に相手の間合いの外から正中線上の人間の急所に一発入れた。そして、凄いショートのアッパーで大男を空中に舞い上げてぶっ倒したんだ。


 あれは凄い。俺だったら絶対死んでる。その自信がある。つД`)・゜・。・゜゜・*:.。


 で、今に至っている。時系列的に説明すると。


・爆発音を聞きつけて、地下深くへの階段を発見。

・偵察の為に降りてみた!透明の指輪の魔力発動!

・階段を降り切る。何故か知らない大男と、知ってる危険人物その他が戦ってる。

・危険人物の一人、レンジョウが不慮の戦死でリタイア。

・危険人物の一人、レンジョウが意味不明に復活。気味悪く血を啜ってる。

・レンジョウと大男の一騎打ち。

・レンジョウ見事に勝利!

・その後、何故か俺の透明化が解呪されてしまい、絶体絶命のピンチ!←イマココ(AA略)


 ん?でもって、何で連中は俺の事見てない訳?

 振り向くと、そこには羽の装飾をした三角帽子を被った小男が立っていて、顔面蒼白の体だったのが見えたんだよ。

 

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