ガチで同窓会に誘われない奴にありがちなことwww
ガチぼっちは見てはいけません
「俺数えるくらいしか友達いねーけどそこそこ社交性あるから大丈夫www」と
強がりな笑みを浮かべてるそこの貴方は十年後私と同じ目に遭います(ホントです)
私には友達がいない。
気付いたら居なかった。初めからいなかったのではない。
気付いたらいなくなっていたのだ。
「梨沙子、この前の同窓会行った?みんな来てて凄く盛り上がったのよー」
数日前、数年ぶりに再会した友人が私に放った一言。
何だそれオイ聞いてないぞ。同窓会やるなんて話、ずっと地元に住んでたけど
1回も聞いたことがないぞ・・・
「梨沙子も来れば良かったのに~昔好きだった桐島君もいてホント
楽しかったな~きゃー思い出したら恥ずかしい」
真っ赤になった顔を両手で隠し、笑いながら彼女はそう言った。
私はといえば、その言葉をただ茫然と聞くのみである。
「あ、同窓会あったんだ?ふーん、さ、誘われたら行ったのになー」
しどろもどろになりながらそんな台詞を言うだけである。
いつもの威勢の良い私はどうした。ビクビクして情けないぞ、自分。
「えー知らなかったの?梨沙子以外みんな来てたよ?」
万事急す。
どうやら私は眠りにつくときが来たようだ。
「あ、あれかな?私一回引っ越したからそれで葉書届かなかったのかな…」
「いや、幹事の飛鳥君同級生全員に出したってゆってたよ」
「ふ、ふーんそうなんだ…じゃあ配達中の事故とかかな?」
駄目だこれ以上此処に居たら死んでしまう。
そう思った私は疾風ダッシュ(イ〇ズマイレブンの風〇)で家へと帰った。
「あらりーちゃん。そんなに大汗掻いて。どうかしたの?」
「い、いやハローワークで凄く良い求人を見つけてね・・・
早く応募しなきゃと思って焦って帰ってきたトコ」
ゼェゼェ、と息を吐きながら思いつく限りの嘘を吐いた。
ハァハァ全く友人め。もうすぐで死んでしまうところだったぞ。
「同窓会って都市伝説じゃなかったのか…」
誰もいない部屋でポツリ、消え入るような声でそう呟く。
まさか私抜きでひっそり楽しく行われていたなんて…
それってそれって―ちくしょううラララ…
「ま、どうせ行っても隅っこで焼肉食べてるだけだし?
クラスのリア充は中心に集まって騒いでるけどカースト最下位の私達は隅っこで寂しく
焼肉つっついてるだけですヨ 終いには涙の味しかしないさ、そんなモンさ、
あー行かなくて良かった!葉書が家に来なくて良かった!!!」
あれ涙が出てくる何でだろう。
きっとアレだ。さっきスーパーで試食したお寿司の中にワサビが入ってて、
それで鼻がツーンとしちゃったんだ。きっとそうだ。絶対そうだ。
「あらりーちゃん。そんなに大汗掻いて。どうかしたの?」
先程の、優しい母の声が脳内で繰り返される。
そうだ、私のことを深く心配してくれている母の為にもこんなことで落ち込んでいる暇はない。
早く仕事を見付けねば。
「さっきハロワで紹介して貰った会社の履歴書書こーっと」
半分死んだ瞳で、履歴書の入っている封筒へと手を伸ばした。
こんな辛いことがいつまでも続く訳がない。耐えるんだ自分。
ていうか同窓会なんて燃えてしまえ。〇になってしまえ。
心の中でそう強く雄叫びをあげながら。