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「すんませーーん!遅れやした~ー!」
大輝が思いっきりドアをガラガラ開けて叫ぶ
一瞬シンとなるが爆笑の渦が起きる
遅れたから爆笑したのかと思ったが
全員の視線は私に飛んでいた
私はキョトンとすると
「お前ら手を繋いで走ってきて、片方が真っ赤って恋愛ドラマかよ!」
とだれかが突っ込んだ。
再び爆笑の渦。私は恥ずかしさでさらに真っ赤になる
大輝はけらけら笑ってるだけだ
「ほらほら早くすわりなさいw」
若干真面目な西北圭先生もけらけら笑いながら手でジェスチャーをする
私はいまだに赤くなりつつも席にすわる
・・・って隣じゃん!!
「はーーい皆静かに~今日から担任になった西北圭だ。気軽に圭先生でいいぞ~よろしくな!それじゃぁ解散~」
解散の『ん』をいった瞬間私達のところにきて
ヒューヒュー言ってくる
再び赤くなる
大輝はけらけら笑いながら言い訳をする
私はふと教室の外を見ると
親友&幼馴染の八反田美魅佳が小さく手招きをしていた
「美魅佳!おっはよー♪どうしたの?」
「どうしたの?はこっちの台詞よ。」
「あー。えーと。んーと。あはははは」
美魅佳は私と違って(?)もの静かである
今もドアの影に体半分隠れて覗いてるような感じになっている
これでかわいいから悔しい。
「また大輝君にイジられたの?」
「それは毎回の如くでしょ~」
「あんまりされると蘭の心臓がもたないからね」
「なにそれw恋愛で心臓もたないとかw」
「事実ミミィに助け求めてきたじゃん」
「あ、そんなことあったね」
いい忘れていたが美魅佳は自分のことをミミィと呼ぶ不思議な子
私はヒューヒュー言われてたのも忘れて美魅佳としゃべっていたのだった