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イスカリオテのぼくと、マグダラのわたし  作者: 稲葉孝太郎
第6章 タダイ老人、かく語りき
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17

 少年の視界に開けたのは、清潔感漂う簡素な寝室だった。白いシーツを乗せたベッドがぽつんと、部屋の中央に佇んでいた。その上にひとり、小柄な老人が、背中を曲げて座っていた。薄くなった頭頂部と、横からでも垣間見える額の深い皺が、悠太の予想していた只居像と、どことなく一致した。

 訪問者の登場にもかかわらず、老人の視線は、壁の風景画へと伸びていた。この町の景色を写し取ったものだろう。柔らかな線で描かれた水彩画に、少年も目を楽しませた。

「只居さん、仮屋さんがいらっしゃいましたよ」

 二度目の呼び掛け。只居は上半身をミリ単位で動かし、もどかしいほどの速度で、入口に顔を向けた。

 この老人、まともな会話ができるのだろうか。悠太が失礼な疑念を抱いた瞬間、只居の骨張った喉から、少年の想像だにしない、明瞭な声が放たれた。

「きみが、悠太くんかい」

 いきなり下の名前で呼ばれた悠太は、びくりと肩をすくめた。

 ここで怯んではいけない。そう考えた彼は、丁寧に挨拶をした。

「はい、僕が仮屋悠太です。こんにちは」

「こんにちは」

 会話が途切れた。悠太は廊下から、只居の出方を窺った。喋り方を見る限り、老人の知性は研ぎ澄まされていた。それは悠太にとって、メリットでもあり、デメリットでもあった。用意した嘘が本当に通用するのか、少年は自信を失い始めていた。

 只居は職員へ視線を移し、その乾いた唇を動かした。

「すまんが、悠太くんとふたりきりにしてくれんかね」

「はい、ごゆっくりどうぞ」

 女は悠太に、中へ入るよう促した。少年が敷居を跨いだ途端、扉が閉まった。退路を封鎖された悠太は、前に出るより他なくなった。自分を勇気づけるように一歩を踏み出し、目の前の老人と対峙した。そこで悠太は、相手を冷静に観察する機会を得た。うっすらと開かれた唇からは、二、三本欠けた前歯が覗いていた。手の甲には、関節と骨と、それからミミズのような静脈が浮き上がっていた。身長は低く、百六十センチ前後だと、悠太は目測した。

 けれども、そんな老いを感じさせる肉体とは別に、只居の目だけは、青年の曇りない若々しさを備えていた。まるでそこだけ、時が止まっているかのようだ。悠太の視線は、老人の瞳孔へ釘付けになった。

「きみが、悠太くんかい?」

 只居は、同じ質問を繰り返した。

 悠太は首肯し、ゆっくりと唇を動かした。

「はい……そうです……」

 声が、ややかすれていた。踵が数センチ、後ろに後退した。

「まあ、お座りなさい」

 そう言って老人は、席を勧めた。枕元に、背もたれのない四つ足の椅子が見えた。悠太は意を決して、腰を下ろした。背筋を伸ばし、老人の顔を凝視した。バルコニーを覆うレースのカーテンが、背景にひらひらと揺れた。窓が開いているのだろう。悠太は、そのカーテンの向こう側へ逃げ出したい衝動に駆られた。

「今日は、どうしたんだい?」

 何とも言えぬ微妙な問いだった。悠太はとりあえず、伝言の成否を探ることにした。

「突然お邪魔してすみません。職員の方から、何かお聞きになっていませんか?」

「何か、とは?」

 尤もな切り返しである。質問の内容をぼかし過ぎたようだ。

 悠太は心持ち、言葉の意味を明確化させた。

「僕からのメッセージと言いますか……」

「ああ……」

 老人は、小さく頷いた。

「五月がどうとか……」

 どうやら女は、きちんと職務を果たしてくれたらしい。悠太は、胸を撫で下ろした。

 ところが只居は、少年の平穏を許さなかった。

「じゃがワシは、約束などしとらんがの……」

「え?」

 どういう意味だろうか。少年は、二通りの可能性を考慮した。ひとつは、使徒会議に参加する約束などしていないという解釈だ。もちろんそんな約束は、悠太もしていない。彼は、一方的にURLとID、そしてパスワードを郵送で送りつけられ、ユダとして活動することを、何者かに命じられただけである。

 しかし、この解釈よりもずっとありえそうなのは、只居が使徒ではないという、もうひとつの可能性だった。そのことに気付いた悠太は、速まる鼓動を抑えつつ、質問事項を注意深く選別した。

「今日は、この町の歴史について、お伺いしたいのですが……」

「きみは、新聞記者か何かかね?」

 老人の問い掛けに、悠太は頷き返した。ブログニュースが隆盛の現代においては、あながち嘘とも言えなかった。老人も納得したのか、それ以上は質問を重ねなかった。

「最近は、パソコンっちゅうもんがあるけん、楽でええの」

 孫のハイテク機器を褒める祖父のような台詞に、悠太は微笑を漏らした。

「只居さんは、パソコンをお持ちじゃないんですか?」

「……」

 只居は、言葉ではなく動作で、答えを示した。バルコニーのそばに、小さな円形テーブルが見えた。その上に、黒いノートパソコンが置かれていた。

「パソコンは、結構お使いになられるんですか? インターネットとかも?」

「……これも時代の流れじゃけん」

 只居は、曖昧模糊とした答えを返した。悠太は、解釈に窮した。パソコンの話を振っているのに、この老人は顔色ひとつ変えない。ひとつだけ分かったのは、技術的な問題で欠席を続けているわけではないことのみ。但しこれも、目の前の老人がタダイであるならば、という条件付きの話であった。

 もう少し踏み込んだ質問をしてみよう。悠太は、そう決心した。

「只居さんは、最近町に現れたカミサマをご存知ですか?」

 老人は、首を縦に振った。

「知っとるよ……」

「カミサマは、僕の学校でも話題になってるんですよ。その正体については、色々噂が飛び交ってますけど……只居さんは、どう思われますか?」

「知らん」

 その一言で、会話は終わった。

 悠太は老人の顔を注視したが、何も読み取ることはできなかった。

「カミサマっちゅう日本語は、聞いたことがないけん……」

「……そうですか」

 少年は思った。ヨハネは、バズルのピースを嵌め間違えたのではないだろうか、と。この老人が使徒でないとすれば、朽木のリークは全くのでたらめだったことになる。もし彼女が自分の過ちに気付かず、この老人に使徒であることを明かしてしまったとすれば、それは致命的なミスになったはずだ。使徒心得にも、正体をばらしたときの死に方が、病死でないとは書かれていなかった。

「ところで、今日は何の用かね?」

「え? あ、はい……えっとですね……」

 悠太は言葉を濁した。朽木のことを信用していたため、只居=タダイの等号が成り立たないときの対応を、あまり考えていなかったのだ。ごにょごにょとよく分からないことを呟く少年に対して、只居の方から糸口を差し出してきた。

「なんか取材したいっちゅう話じゃなかろうか?」

 そうだ。助かった。悠太は、自分の嘘を思い出した。こうなったら、学校の新聞記者を最後まで演じ切るしかない。悠太は、ポケットから生徒手帳を取り出し、それっぽく取材のフリを始めた。

 シャーペンの底をカチカチと叩き、適当な言い訳を繕う。

「実はうちの高校で、I市の歴史を調べることになったんです。只居さんからも、お話を伺いたいと思いまして……」

「きみは、好きな子がおるかね?」

 悠太はポカンと口を開け、手帳から顔を上げた。

 何かの聞き間違えだろう。そう決めつけて、悠太は老人に尋ね返した。

「……すみません、もう一度お願いします」

「好きな子はおるかね?」

 この老人は、何を訊いているのだろうか。戸惑った悠太の脳裏に、ある少女の姿が浮かんだ。なぜその少女を連想したのか、少年は不思議に思った。

 ……いや違う。本当は分かっているのだ。自分を誤摩化していただけなのだと、悠太は自分の頑迷さに呆れ返った。そして、こう答えた。

「はい……ただ、会ったばかりで、そんな……」

「ええことじゃな」

 只居は、そのまま口を噤んだ。からかわれたのだろうか。不快な気持ちはしなかった。

 悠太が黙っていると、只居は自分から、話の筋道を戻した。

「で、何を知りたいのかね?」

 老人の質問に、悠太は思考を切り替えた。

 どうしたものかと、少年はシャーペンの先を、唇に当てた。

「そうですね……たとえば……」

 悠太は、テーマを選びかねた。あまり長話になってもいけない。それにI市は、ここ数年で市町村合併を繰り返しており、もともとの地勢図がどうなっていたのか、悠太もよく知らなかった。悠太が住んでいるY町も、数年前までは、独立した地方自治体だったのである。

 少年が困り果てていると、只居の方から思いも寄らぬ提案が飛び出した。

「下野洋助くんの話なんかどうだい?」

 悠太の顎が落ち、シャーペンの芯が唇に突き刺さった。その痛みに助けられて我に返った悠太は、只居の顔を呆然と見つめ返した。

 やはり使徒なのか。悠太の眼前に、勝ち誇った朽木アカネの笑みが揺らめいた。

「だめかね?」

 悠太は姿勢を正し、生徒手帳を開き直した。

「い、いえ、あの……なぜ下野洋助さんの話を……?」

「この前、新聞で読んだんじゃよ……それを思い出してな……」

 まどろっこしい返答。もしや、自分が只居の正体を探るため、曖昧な態度を取っているように、この老人も自分の正体を探ろうとして、のらりくらりと釣り糸を垂れているのかもしれない。

 そう考えた悠太は、自分から食いついてみることにした。

「そのテーマでお願いします」

「そうか……」

 この町の歴史とは関係がなくなってしまった会話に、悠太は身構えた。

「下野くんは確か……今年で四十二歳だったかな……彼は高校を出たあとに上京し、七年前にふらりと故郷へ戻ってきたんだよ。その頃、まだ実家で暮らしていたワシは、彼とたまたま出会ってね……まあ、それはどうでもええか……」

「下野さんと知り合いだったんですか?」

 話の腰を折られた老人は、憮然と少年を見据えた。

 だが、ここで引き下がるわけにはいかなかった。悠太は餌に食らいつく。

「お知り合いだったんですか?」

「……そうじゃよ」

 老人は、淡白に自供した。

「最近もお会いになっていたんですか?」

「それは、ワシと下野くんのプライベートじゃが……」

「聞かせてください」

 悠太は既に、記者であることを止めていた。探偵だ。探偵になって、下野の奇怪な死を調査しなければならない。その義務感がどこから湧いて出たのかも分からぬまま、少年は只居に迫った。

 只居は諦めたように息を吐くと、話の舵を少年の望む方向へと切った。

「最後に会ったのは、ちょうど一週間前かの……金の無心に来たんじゃが……」

「金の無心? 借金ですか?」

 明け透けな問いに、只居はかぶりを振った。

「寄付じゃよ」

「寄付? 何の寄付です?」

「選挙資金に決まっとろう」

 悠太の無理解が、老人には少々不満だったようだ。

 一方、悠太は、自分の直感を確認するため、もう一度部屋の中を観察していた。この只居武文なる男、相当な富豪だ。家具類は全て、高級品に思えた。パソコンも、学生が小遣いで買うような安物ではなく、某米国企業の新製品であった。

 悠太は質問を続けた。

「ということは、只居さんが下野さんのパトロンだったんですか?」

「そうじゃよ……それがどうかしたのかね?」

 老人の質問返しに、悠太は困り果てた。只居が下野の後援者であったことは、一見重要な情報に見えて、その先を何も教えてくれなかった。これが殺人事件ならば、寄付金を巡る因縁という線も考えられたのだが……。

 そのときふと、とてつもない考えが、悠太の脳髄を襲った。部外者による殺人。その可能性を、悠太はほとんど想定していなかった。しかし、シモンの正体をばらすことは、ルール上、使徒以外にもできるのではないだろうか。使徒心得の表現がどうなっていたか、少年は正確に思い出すことができなかった。

 降って湧いた事件の臭いに、悠太は目眩を覚えた。

「気分でも悪いのかね?」

 只居は、淡々とした調子で尋ねた。

「い、いえ……くらっとしただけです……」

「そりゃいかんよ。日射病かもしれん。水でも飲みなさい」

 只居は、そばに置いてあった未使用のコップを拾い上げ、水差しから透明な液体を注ぎ入れた。それを悠太に差し出し、飲めと催促した。悠太は老人の目を盗み見たあと、乾燥した只居の手から、それを受け取った。

「……ふぅ」

 水を飲み干した悠太は、空のコップを手にしたまま、先を続けた。

「下野さんと最後に会ったのは、本当に一週間前なんですね?」

「ああ、そうじゃよ。ここで会ったからな……受付で日付を調べてみなさい」

「……分かりました。ところで、そのとき下野さんは、何か言ってませんでしたか?」

「そりゃ何かは言ったじゃろうよ。黙って顔を突き合わせたわけでもあるまいし」

 少年の抽象的な問いに、只居は皮肉で返した。

「……失礼しました。例えば何か、命に関わるようなことを言ってませんでしたか? あるいは、ちょっと信じられないような出来事について……」

 これは踏み込み過ぎたか。釣られた魚のような不安が、少年の中に広がっていた。

「きみは、好きな子がおるんじゃろ? どんな子かね?」

 急激な話題の展開に、少年はついていくことができなかった。

 コップを持つ手が、妙な湿り気を帯び始めた。

「どんな子かね?」

 自分がひどく前のめりになっていることに気付き、悠太は姿勢を正した。密かな恋心を、なぜ初対面の人間に打ち明ける必要があるのか、その理由が掴めなかった。

 しかし、只居のすべてを見透かすような若々しい目が、少年の口を開かせた。

「どんな子って言われても……何というか……不思議な子ですね……」

「奇麗な子かね?」

 文句なしに。そう答えようとした悠太だが、生来の謙虚さが出てしまう。

「ま、まあ、そこそこに……」

「きみは……」

 只居は、どこか遠くを見つめながら、言葉を継いだ。

「その子と自分が、釣り合っていると思うかね?」

「……」

 悠太はその質問に、おかしなほど心が囚われるのを感じた。

 そして、ぼんやりと口を開いた。

「付き合ってるわけじゃないんです。だから……自分が彼女と釣り合ってるとか、そういうことは……」

「人間、自分にないものを求めたがるからの……まさに天秤の両極じゃよ」

 話をもとに戻そう。悠太は、マリアの像を頭から消し去った。

「只居さん、今晩はお会いできるんですか?」

「え? 何だって?」

 老人は、わざとらしく耳に手を当てた。

「何となく、今晩ネットでお会いできる気がしたんですけど……」

 息詰まる攻防戦。しかし只居は、少年の挑発を飄々と受け流した。

「わしは、いつも早く寝ますけん……」

「……そうですか、残念です」

 悠太は腰を上げた。

「もう帰るのかい? まだ何も話しておらんが……」

「すみません、今日はこれで失礼します」

 悠太は老人に向かって一礼し、出口へと向かった。ドアノブに手を掛けたところで、只居の声が聞こえた。

「悠太くん」

「はい?」

 少年は首を九十度、左に曲げた。老若の瞳が、正面からぶつかり合った。

「世の中にはつまらん誘惑が多いけん、用心しなされ」

「……ご忠告、ありがとうございます」

 扉を閉めた少年は、会話の総決算に追われていた。只居はタダイなのか? それが、問題の核であった。全ての情報は、イエスとノーの中間を彷徨っていた。老人のわざとらしい態度は、自分が使徒であることを仄めかしつつ、言及を避けているかのように見えた。少なくとも、悠太はそう捉えていた。

 一階に降りたところで、受付から声がした。見れば、あの女性職員が、にこやかに悠太を眼差していた。

 悠太は形式的に、軽く頭を下げた。

「お邪魔しました」

「最近お客さんが多いので、只居さんも喜んでらっしゃいますよ」

 そうだろうか。お世辞に過ぎないと判断した悠太は、ふと玄関前で足を止めた。

 今の台詞は、明らかに重要な意味を帯びていた。少年は、受付に駆け寄った。

「すみません」

「は、はい」

 突然のUターンに驚いた女は、少年の顔をまじまじと見つめた。

「最近、下野洋介さんと、朽木アカネさんが来ませんでしたか? 只居さんを訪ねに」

「シモノ……クチキ……少々お待ちください」

 女は訪問客リストをめくり、両者を捜し始めた。名簿を数枚辿ったところで、女の指先が止まった。

「下野洋介さんなら、ちょうど一週間前にいらしてます」

 只居は、嘘を吐いていなかった。悠太は、捜査の進展に歓喜した。

「朽木さんも?」

「いえ、そのようなお名前は……」

 片方は外れか。諦めかけた瞬間、少年は別の選択肢に思い当たった。

「じゃあ、尾羽という人は?」

 仕事を増やされているにもかかわらず、女は丁寧に、リストを調べ直した。それが親切心から出たものなのか、それとも仕事がよほど暇なのか、悠太は、その両方であるような気がした。

「……ありました。昨日の午後ですね」

 詰まりかけた喉を叱咤して、悠太は声を絞り出す。

「何時です?」

「三時十八分です……この人が、どうかなさいましたか?」

「いえ……今日会う予定だったんですが、一日早く来たんですね……分かりました。ありがとうございます」

 自分でも驚くほど流暢な嘘を残して、悠太は老人ホームをあとにした。

 ギラギラと光る太陽は、とうに天頂を過ぎていた。風にざわつく林を抜ける途中、悠太は何気なく、老人ホームを振り返った。只居の部屋は見えなかった。ただ、この石畳の道を歩んだヨハネの後ろ姿を、陽炎の中に見たような、そんな気がした。

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