薮神さん家 2
「いただきまーす☆」
「ご飯とコロッケならいくらでもあるから、たくさん食べろよ!」
「おう!サンキュー(笑)」
「やっぱり、天川のおばちゃんとこのコロッケより右に出る者はナシだなっ!」
とお箸でコロッケを持ち上げて、薮神は目を輝かせて言った。
「あはははっ!」
「おい、なんだよ急に笑って~」
「わりぃ、わりぃ(笑)ほんとに薮神は天川のおばちゃんとこのコロッケ大好きだよな~」
「何か…食べると懐かしく感じるんだよな~」
「そうか」
「よーし!いっぱい食べるぞっ!!」
「あはは(笑)食べろ、食べろ!」
今も変わらずに、こうして薮神と一緒にご飯が食べられる幸せが、一番嬉しい。
小森とお腹いっぱい食べた後、いつものように食器洗いをしようとすると
「あ、今日は俺がするよ!」
と言って、ただいま小森がキッチンで洗い物中。
気付いたら、私はアイス片手にドラマを観ていた。
「いつの間にアイス…(笑)」
「良いじゃん、食べたかったんだもん」
「俺も食べたい!」
「冷凍庫にあるよ」
「ほーい」
そう言って小森はどのアイスにするか考えていた。
俺が薮神の居るソファーに戻った時には、薮神は既に横になっていて、少し眠たそうだった。
「そこで寝ると風邪引くぞ?(笑)」
「ん~……」
もう、寝るな、こいつ(笑)