〔第2部〕薮神さん家
あの美男美女カップルと別れた後、薮神の家に着いた。
薮神ん家は昔から両親が共働きで、家を空けることが多く、小学校高学年ぐらいまでは俺ん家で過ごすことが当たり前だった。
しかし、中学に上がる頃には薮神はこの家で一人で過ごすようになった。
「やっぱり迷惑掛けてるみたいでやだ…」
小さい頃からの家族ぐるみの付き合いだから、お互い遠慮しなくても良いんだけど、ちゃんとしてるんだよな……薮神は。
「あ!薮神」
「ん?なんだ?」
「この部活の荷物とコロッケ、家に置いてくるわ」
「お~、了解」
「じゃあ、またな!」
「ん~」
パタン……
「さて、夕飯作るか」
俺は家に荷物やらコロッケやらを置いて行き、再び薮神ん家に向かう。
「いや、お前らもうだいぶ長い付き合いだろ?こっちからすりゃ、夫婦みたいなもんだぞ~?」
という正田の言葉を思い出した。
(そんな風に見られていたのか……)
何だか恥ずかしくて照れてしまう。
そう思っていると、あっという間に薮神ん家に着いた。
「ピンポーン」
ガチャ…
「お~、おかえり~」
「ただいま」
幼なじみだから、お互いの家に行ったら決まって
「ただいま」と言う。
もう、みんなが1つの家族みたいで何だか不思議な感じがするが(笑)
「後、お味噌汁入れたら出来上がるぞ~」
「おっ!了解~」
皆さん皆さん、薮神のことについて追加です。
実は薮神は大食いだったりします。
それなのに太らない。
元からそういう体質らしく、小さい頃からよく食べるのは今も変わりません。
俺もよく食うけど、薮神もなかなか食べるすごいヤツです。
「よーし!食べるぞ~♪」
食べ物になるとご機嫌なところも変わらないな(笑)
さて、薮神と夕飯食べるとするかな。
なんだかんだで第7回まで来ましたっ!
いつの間にか、小森くん主体の恋愛物語になってしまっているような………(^^;)
グダグダ感半端ないです(笑)
これからも読んでいただけると嬉しいです(*´▽`♡)♪