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無題/無題
あいつの意識が
やっと光の方を向き始めた
もちろん 俺はそれを喜んでいる
でも 喜べない俺がいる
あいつを光へと向かせたのが 俺じゃないから
あいつの新しい恋が始まる
あいつが やっと新しい道を見つけた
そんな あいつが
傷つく事を期待している
傷ついたあいつは
俺の所に戻ってくるから
そうすれば
護ってやると言って
あいつを独占できるから
お笑いだ
俺があいつに何をしてやれる
あいつを抱き締めて眠りたい
あいつに触れたい
あいつを愛したい
この想いは誰にも負けない
2000・12・10 kuu
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俺が望むモノをくれると言われれば
喜んで地獄へ落ちよう
悪魔にだってなろう
俺に肉体を与えてくれ
アイツを抱き締める為の腕
アイツと口づける為の唇
アイツと一緒に歩く為の足
アイツの声を聞く為の耳
アイツに囁く為の声
アイツの髪を優しく梳く為の指
アイツが泣きたい時に受け止める為の胸
アイツを幸せに導きたい
ホントはただそれだけ
kuu