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無題
あいつは気づいている
心が痛いという事
涙が出ないという事
愛されたいという事
飢えているという事
寂しさに満たされているという事
見つめていたいという事
声が聞きたいという事
夢で生きているという事
現実では生きていないという事
狂気と一緒だという事
あいつは気づいていない
狂気に居場所をくれた あいつ自身の優しさに
あいつの心には 狂気と孤独が住んでいる
あいつは孤独に耐え続けた
あいつは孤独を愛してるんじゃない
孤独に愛されてるんだ
だから あいつは
孤独を追い出さない
誰でもいい 愛されていたいから
早く気付いてくれ
おまえが 俺を狂気を
孤独以外の住人として求めてくれた時から
おまえを愛し続けると誓った事に・・・
1997・1・9 kuu