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あこがれの北海道

なし

あれは忘れもしない

先輩が3年生

私が2年生の夏山合宿

先ほどのさちなど

賑やかな後輩がめずらしくはいってきた年の事

行き先は先輩あこがれの北海道


なんでも、先輩が入学してはじめて九州男児の先輩に

連れられていった北海道の山が忘れられないとのこと

東京を起ち、大洗からフェリーに乗り

船での北海道上陸


向かうは北海道の屋根、大雪山系


なにしろ北海道はひろくて

鈍行では山への取りかかりがおそくなるとのことで

いつもは鈍行ばかりの列車移動で

私たちは、

はじめて特急で移動した。


着いてみれば日がしずみかけ

紫色の花が咲き乱れる公園から

目前に大雪連峰が夕暮れ前の

最後の輝きをみせていた


疲れて疲れてその日は

すぐに眠りについた。

翌朝、タクシーに乗り

登山口を目指す。


タクシーは

山道を登り

行けども行けどもの

原生林を小一時間してやっと

大きな三角屋根の国民宿舎に

たどりついた

ここからは登山口

急にふってわいたような

あいにくのガスの中

いつの間にか

多くの登山客と共に

私たちは山を登り始めた


1週間の山行で荷物が重い

しかし北海道は

森林限界こえがはやく

がれきの山をガスる中

とぼとぼと私たちは山を登っていった


毎年、わが大学では夏山合宿と

称するこの山行は1週間。

北アルプスの山々と違い

北海道は、常駐している山小屋ではなく

山小屋の主もいず

すべて緊急避難的な小屋。

北アルプスでは500円だせば

350mlのビールが

山小屋で買えるが

ここではお金を出しても

何も買えない。

自分の食料は

自分で持参しなければならないきびしい山行

そんなこんなで昨夜

あわてて駅近く

閉店まぎわのスーパーにかけこみ

この山行で必要な最後の

生鮮食品を買いそろえた


多くはパン。

そして、山行1日目と、2日目はもつであろう

野菜だった。

人混みのラッシュも

お鉢まわりの花畑に消えていき

私たちもはじめての休憩。

その1回目の休憩で、

先輩は大事な大事な

行動食1週間分を

野生のきたきつねに持っていかれてしまった。


なし

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